これまで『水曜日のダウンタウン』などで何度となくドッキリの犠牲になり、そのことでメンタルの異様なタフさを知られることになったクロちゃん(安田大サーカス)が、今またターゲットにされている。
クロちゃんを狙うのは大仁田厚。8月の路上プロレスinとしまえんで偶発的に“対戦”すると、今度はシングルマッチを要求。とうとう12月23日の『スカイツリー路上電流爆破プロレス』で正式に闘うことが決まってしまった。
9日の会見では対戦の念書を書かされ、爆破実験の爆風で地面に叩きつけられたクロちゃん。会見直後に話を聞くと、大仁田の強引さ、理不尽さに完全にまいっていた。
「どう考えてもおかしいでしょ。こっちは大仁田に共演NG出してるのに。だいたいとしまえんではボクが負けてるんですよ。負けた人間に勝った側が『今度はシングルマッチじゃ!』ってどういうこと?」
この因縁を終わらせるには、闘って勝つしかない。クロちゃんはそう決心したようだ。
「昔、新日本で長州力を爆破マッチに引きずり出した時は『邪道、凄いな』なんて思ってたけど、あの強引さが自分に向いてくるなんて……こうなったら勝って抗争を終わらせるしかないでしょ」
23日の爆破マッチ。対戦形式としてはシングルマッチだがお互い「with」という形で助っ人がつくことに。大仁田には高木三四郎、伊藤麻希、クリス・ブルックスがつく。一方、クロちゃんはSNSで助っ人を募集することに(翌日、助っ人はスーパー・ササダンゴ・マシン、青木真也、上福ゆきに決定)。
これまで路上爆破、DDT、マッスルなどに登場してきたクロちゃんだけにマット界でのパイプもないわけではない。が、それ以上に頼りにしているのは“アンチ大仁田”だ。
「大仁田はこれまでいろいろやらかしてるからマット界にも敵が多いはず。長州さんを筆頭にね。クロちゃん人脈に大仁田を嫌いな選手たちが加わったら、試合当日は50人くらい集まるかも」
このあたりの都合がよすぎる皮算用もクロちゃんならでは。さらにクロちゃんは大仁田に勝ってマット界から追放し、自身が一大勢力を築くつもりのようだ。名付けて「しん邪道軍」である。
「新でも真でもシンでもなく、ボクの語尾にちなんで“しん”邪道軍で。大仁田が嫌いな選手の方はぜひ連絡して」
当日までにクロちゃん陣営はさらに増えるのか。一気に因縁決着を狙うクロちゃん。取材が進むうち、大仁田との共演NGについてはすっかり忘れ去っていたのだった。