俳優の岡田健史に密着したABEMA開局史上初となるオリジナルドキュメンタリー『MILLENNIAL /ミレニアル』が、12月10日(木)よる9時からABEMAにて配信された。デビュー2年目にして、若手実力派俳優の仲間入りを果たした岡田だが、子供の頃の夢はプロ野球選手。高校3年生の夏まで野球漬けの日々を送っていた。そんな岡田が役者を目指すことになった転機が、番組内で明かされている。
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『MILLENNIAL /ミレニアル』は、2000年代以降に成人を迎えた、もしくは迎える世代である“ミレニアル世代”に特化した、ABEMA初となるオリジナルドキュメンタリー番組。さまざまなステージで活躍する“ミレニアル世代”の若者に密着し、彼らの等身大の姿を同世代の視聴者に向けて届けていく。その初回を飾ったのが、2018年に放送されたTBS系ドラマ『中学聖日記』で鮮烈なデビューを果たし、デビュー2年目にして話題作に続々と出演している岡田健史だ。
「いいっすよって軽い返事から始まった役者人生ですね」。岡田は役者の道に進むことになったきっかけを、そう振り返った。福岡で生まれ育った岡田は、幼い頃から外で遊ぶことが大好きで、活発な子供だったという。プロ野球選手になることを目指し、高校は甲子園出場経験がある長崎の創成館高等学校へ進学。野球部ではキャッチャーを任され、チームの柱として活躍した。しかし、高校最後の大会は予選で敗退。数週間後、演劇部の顧問から「男性キャストがいないから演劇部やってみないか」と声をかけられ、「いいっすよ」と入部を決めた。
岡田が入部した時、演劇部は全国大会出場を目指し、稽古中だった。演劇部顧問の塚原政司さんは「稽古熱心だった」と、当時の岡田の様子を語る。台詞を噛んだり、うまく気持ちが入らなかったりした時、塚原さんが「もういいよ、次のシーンに行こう」と言っても、岡田は「もう1回やらせてください」と頼んでくることが多かったそうだ。
2ヶ月間、稽古を重ねた岡田は、人生初の舞台に立った。努力が実り、全国大会出場を果たしたのだ。岡田の演技も高い評価を受け、審査員の先生から「岡田くんをぜひ連れて帰りたい」と言われたほどだったという。
この時を機に、岡田は役者になることを決意する。「演技が終わって講評をいただく時に『あ~役者になろう』って思いました。なんか気持ち良かったんですよね。本当にその瞬間が」。演じる喜びを知った瞬間を、岡田はそう回想した。
役者になると決めた岡田だが、両親は猛反対。それでも岡田の意志は固かった。「親子の縁を切るって言われても、それはそれでしゃあないなって思った」。初めて親とぶつかり、泣きながら「役者になりたい」「東京へ行きたい」と訴えた。その時に「本当に本気なんだな」と、自分の中にある熱い想いを実感したのだという。
「演劇部に入らなければ、この道はなかったんだろうなって本当に思いますね」。甲子園出場が叶わなかったことで、役者という新たな夢を見つけた岡田。挫折を味わった時にこそ、人生のターニングポイントは訪れるものなのかもしれない。
次回の『MILLENNIAL /ミレニアル』は12月17日(木)よる9時から配信。香港出身の父と日本人の母を持ち、型にハマらないスタイルが若者を中心に多くの反響を呼び、ルイ・ヴィトンのデザイナーも賞賛する注目のYOSHIに密着する。