都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」(2016年刊行)や、NHKにてテレビドラマ化され話題を呼んだ「ディア・ペイシェント」(2018年刊行)を世に送り出した南子による「いのちの停車場」(幻冬舎)。今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族が描かれたその感涙の物語を、『八日目の蝉』(2012)や『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』(2015)など多数の名作を生みだした映画界を代表する監督のひとり成島出がメガホンを取り映画化。吉永小百合松坂桃李広瀬すず西田敏行をはじめ石田ゆり子、南野陽子、柳葉敏郎、小池栄子泉谷しげるら豪華キャストが出演する。

 本作で様々な患者のいのちに“優しく寄り添う”立場である“まほろば診療所”の医療スタッフを演じる、4名のメインキャストである吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行。彼女らのモノクロの優しげな笑顔が目を引く本作のティザービジュアルだが、実は彼女らの肖像は、写真ではなく、“えんぴつ画”。このえんぴつ画は、SNS上にえんぴつで描いた様々な芸能人の似顔絵を投稿し、“リアルすぎて感動!!”と話題沸騰の富山県富山市在住の鉛筆画家“古谷振一”の超絶技巧によって描かれた。

 さらに、ティザービジュアル内には、数々の場面写真もちりばめられている。メインキャスト4名のえんぴつ画をつなぐ人々の心のつながりを表すようなピンク色のリボンが描く輪を埋め尽くす写真の数々に、石田ゆり子、南野陽子、柳葉敏郎、小池栄子、泉谷しげるらが演じる、咲和子(吉永小百合)の訪問先の患者やその家族と、まほろば診療所メンバーの心温まるやり取りが想像できる。

■ストーリー
 東京の救命救急センターで働いていた咲和子(吉永小百合)は、ある事件をきっかけに、故郷の金沢で「まほろば診療所」の在宅医師として再出発をする。様々な事情から在宅医療を選んだ患者と出会い、戸惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの一瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の父が倒れてしまい…。


©2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年5月21日全国ロードショー

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