おすすめできない?“将棋ダイエット”長時間対局なら1日数キロ減も現役棋士「結構しんどい」「趣味なら絶対にしない」
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 走る、泳ぐ、筋トレする。体を動かしてカロリーを消費するダイエットは数々あるが、頭を使うこともかなりカロリーを使うことでも知られている。将棋の棋士は、両者の持ち時間が長いものも多く、古くからクラス分けのベースになっている順位戦では、最も低いC級2組から最上位のA級まで、全て各6時間で行われる。午前10時から始まり、長い対局ともなれば、終局は日付をまたぐこともある。対局後には体重が数キロ落ちているという話も珍しくない。では、将棋をすればダイエットに効果があるのでは?女流棋士の何気ない一言に、トップ棋士の一人が笑いながらも「結構しんどい」「趣味なら絶対にしない」とおすすめしなかった。

【動画】「将棋ダイエット」についての会話

 「将棋ダイエット」についてトークが繰り広げられたのは、12月16日に行われた順位戦B級2組、藤井聡太二冠(18)と野月浩貴八段(47)の対局時。ABEMAの中継で解説を務めた阿久津主税八段(38)と、聞き手の武富礼衣女流初段(21)は、手が進まない間に対局者のカロリー摂取について雑談を繰り広げていた。

 阿久津八段 (持ち時間)5時間、6時間の将棋で秒読み(持ち時間を使い切って1分将棋)までやれば、帰る時には1キロ、1.5キロと減っていることは多いですね。おやつも食べているし、不思議ですね。頭を使うというのは、カロリーを消費しているんでしょうね。

 武富女流初段 将棋ダイエットとか流行らないですかね。

おすすめできない?“将棋ダイエット”長時間対局なら1日数キロ減も現役棋士「結構しんどい」「趣味なら絶対にしない」
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 乙女心としては、将棋をしながらダイエットができるともなれば、自分はもちろん女性ファンにも好評なのでは?という思いつきだったか。笑顔で提案してみたところ、トップ棋士からは“現実”が戻ってきた。

 阿久津八段 結構しんどいからおすすめしないですね(苦笑)普通の生活をしている人が(長時間対局を)やりたいと思いますかね。朝の10時から夜の12時ぐらいまで、一局の将棋を指すとか、趣味だったら絶対したくないですよ(笑)

 武富女流初段 ストレスの方が勝っちゃいますかね(笑)1回、6時間とかで対局してみたいです。

 阿久津八段 1回やったら二度とやらないですよ(笑)

 持ち時間が6時間ということは、両者が使い切れば12時間かかるということ。多くが100~120手、200手もいけば長手数というのが将棋だが、考えてみれば12時間かけても局面が100回ほどしか変わらない。その一局だけのことをひたすら考え続けるというのも、非常に苦しいものだ。阿久津八段の「趣味だったら絶対にしたくない」というのも、日々戦っている棋士だからこその本音だろう。

 女性ファン獲得に良案かと思われた将棋ダイエットだったが、残念ながら不採用。2人のやりとりと聞いていた視聴者のコメントにも「運動したほうがいいwww」「やりたいとかいう次元じゃなくて、無理w」と、早々にギブアップ宣言も多数見られていた。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

将棋はダイエットにおすすめできる?
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