イケメン雀士・滝沢和典の麻雀がオヤジ化!?クラシックな「イケおじ麻雀」で逃げ切りトップ/麻雀・Mリーグ
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 南4局最終盤、ライバルがテンパイしていれば逆転負け。切り出す牌からほぼノーテンと確信していてもまだわからない。そして相手が手を倒しても、最後まで表情が緩むことはなかった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月21日の第1試合で、EX風林火山・滝沢和典(連盟)が僅差のオーラスを逃げ切り、今期6勝目を挙げた。

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 この試合の対局者は赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、滝沢の並びでスタート。

 滝沢は東1局で園田から満貫をアガり先制、東場で3回のアガリをモノにしてトップ目に。後半は守勢に回る時間が多かったが、南1局2本場では親の園田の勝負手をかわすツモ・平和の1500点(+600点)など、随所で効果的なアガリを決めた。オーラスは堀とのテンパイ・ノーテンで逆転を許す点差まで追い詰められたが、見事な逃げ切りのトップとなった。

 今期の折り返し地点となる45試合目をトップで終えた滝沢は、「(暫定首位でも)トップをそこまで狙っていないというか、ベストな選択ができればいいと思っています」と、遮二無二トップを狙っているわけではなく、オーラスは堀がテンパイでもオリて、2着を確保した可能性が高い、という思考を説明した。また自身の打ち回しについて「安全牌を持って、先切りもかなりするし、昔に戻って“オヤジ麻雀”でした」と独特な表現で語った。「シーズン中にいろいろ試しているんですが、今日も…。たまにやりすぎて退化するんですが」とはにかんだ。

 イケメンが急に“オヤジ麻雀”というワードを持ち出したことでファンも「おやじ麻雀w」「引き出しがすごい」「オヤジ打ちw」と即座に反応。イケメン雀士が繰り出すクラシックな「イケオジ麻雀」とでも呼ぶべきか、滝沢の高い技量がみられた対局となった。

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 この打ち方は例えば「3・4・4」とあるところから先に4を切っておくなど、先々で危険となり得る牌を先に払い、代わりに西や北といった主に字牌など安全牌を持って、スリムに構える「好牌先打(ハオパイセンター)」という古くからのセオリー。4を引いて、暗刻になる形を捕らえられないデメリットもあるが、巡目が進み2や5を引いた際に出る4が放銃となるリスクがなくなる。また手の方針を早々に決めることによって、脳内リソースをライバルの動向チェックに注ぐことができるメリットも大きい。

 この“オヤジ麻雀”は受け入れ枚数のダウンに加えて「3・4・4」に2や5がくっついた「2・3・4・4」「3・4・4・5」といったその後の変化が得られず手牌を固定してしまうことから、アガリ率を重視する現代麻雀のセオリーからは外れているもの。それでも安全牌を持てる守備力アップや、リーチをしてもロンアガリが期待できるメリットを重視する考えもまだまだ根強い。この対局はまさに経験豊富な滝沢の引き出しが垣間見られた、内容の濃い勝利だった。

【第1試合結果】

1着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)3万5400点/+55.4

2着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)3万200点/+10.2

3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)2万7600点/▲12.4

4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)6800点/▲53.2

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

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