「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩
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 世界的な注目を集めるバレエダンサー・永久メイ(20)に密着したABEMA開局史上初となるオリジナルドキュメンタリー『MILLENNIAL /ミレニアル』が、12月24日(木)よる9時からABEMAにて配信された。ロシアの名門バレエ団に所属し、「ロミオとジュリエット」の主役に抜擢されるなど、異例の快挙を成し遂げている永久。果たしてその素顔とは…?

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 『MILLENNIAL /ミレニアル』は、2000年代以降に成人を迎えた、もしくは迎える世代である“ミレニアル世代”に特化した、ABEMA初となるオリジナルドキュメンタリー番組。さまざまな分野で活躍する“ミレニアル世代”の若者に密着し、彼らの等身大の姿を同世代の視聴者に向けて届けていく。24日に配信された第3回は、ロシアの名門バレエ団「マリインスキー・バレエ」に在籍する、日本人初のソリスト・永久メイに密着。「ロミオとジュリエット」の主役に抜擢された彼女の挑戦を見つめた。

 わずか13歳で親元を離れ、モナコのバレエ学校に留学した永久。15歳の時にマリインスキー・バレエ団の舞踏監督からスカウトを受け、卒業後に入団した。入団時からソリストを任されるという異例の扱いを受け、ついには「ロミオとジュリエット」で悲劇のヒロイン・ジュリエット役を務めるまでになった。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 番組が密着取材を行った2020年3月、当時彼女は19歳。ロシアの古都・サンクトペテルブルクで1人暮らしを始め、3年目を迎えていた。バレエ団に所属するダンサー約250人のうち、9割以上がロシア人という環境での生活。ロシア語は独学で覚えた。今では店員と会話しながら買い物をするのも当たり前の日常だ。ある日永久は、サンクトペテルブルクの食品店で、ロシア風ベイクド・チーズケーキ「スィルニキ」を2つ買った。「そんな少しでいいの?」「他にヨーグルトはいかが?」という店員の勧めを断りながら。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 しかし、13歳でモナコに留学した当初は、英語が話せず苦労したという。永久は「誰とも喋れない、何も理解できない。英語が喋れなくて、それが一番辛かったです。英語を勉強せずに行った私が悪いんですけど。『辞書ぶら下げて歩け』とか言われました(笑)」と、当時を振り返る。バレエ学校での日々も、初めからすべてが順調だったわけではない。「先生に怒られる度に『日本に帰りたい、帰りたい』って言ってて」と永久。母親からも「帰って来たらいい」と言われたそうだ。だが「帰りたい」と願う一方で「これで帰ったら絶対に負けだ」と思う自分もいたという。永久は自身の性格を「負けず嫌い」だと語る。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 「これから食堂へ行く」という永久について行くと、19歳の女性らしい素顔が垣間見えた。先ほどもチーズケーキを買っていたが、「甘いものが大好き」なのだという。「甘いものだけで生活できちゃう」と話すほど、甘党の永久。厳しい食事制限はしていないようで「動いていたら消費される。食べたかったら食べる」というのが彼女の考えだ。食堂では、カッテージチーズをクッキー生地で包んだロシアの伝統菓子「ソーチニ」を買った。

 そんな永久に、番組スタッフが日本からの差し入れを渡すと「えー!めちゃくちゃ嬉しいです」と目を輝かせた。なかでも永久が喜んだのは、“さくら抹茶味”のポッキー。「家に日本のものがあるだけで安心なんですよ。この中でもやっぱりポッキーが本当に嬉しいです。しかも普通の抹茶じゃなくて『さくら抹茶』ですからね。桜大好きなんですよ。すごい懐かしいです」と、故郷に想いを巡らせた。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩
「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 日本を恋しく思う気持ちは、今も変わらずあるようだ。「家では何を?」との質問に、永久は「YouTubeで日本の動画見たりとか、家のこととか(故郷の)兵庫のこととか思い出したい時に、吉本新喜劇を見たり」と返答。さらに「13歳から日本を離れたというのもあるので、ずっとホームシックを引きずっている感じです」と本音を漏らす場面もあった。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 今回、永久が挑んだ「ロミオとジュリエット」は、感情表現が極めて重要な演目だ。初めてロミオの顔を見た瞬間、ジュリエットは恋に落ちる。「ジュリエットみたいな大恋愛の経験は?」と聞かれると、永久は「ないです」と即答し、「毒を飲もうって考えたこともないし、誰かのために死のうと思ったこともない。それをどう踊りを通して表現したらいいのか、すごい難しいですね」と苦悩を吐露。練習中、専属教師のエルヴィラ・タラソワ先生から「もっと感情を込めて」「動きを大きくしなさい」と何度も注意が飛んでいた。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩

 悩みながら練習を続けること、約1ヶ月半。本番3日前、永久はリハーサルに臨んだ。本番と同じ舞台でのリハーサルは、この日1日限り。オーケストラの演奏に合わせて踊るのも、この日が初めてだ。永久をスカウトした舞踏監督のユーリ・ファテーエフ氏も客席で見守る中、緊張のリハーサルがスタートした。これまでの練習の成果を発揮すべく、ジュリエットの揺れる恋心を全身で表現する永久。果たして本番当日、永久のジュリエットにロシアの観客はどんな反応を示したのか?続きはABEMAビデオで配信中。

「帰ったら負け」わずか13歳で親元を離れたロシアの名門バレエ団で活躍する20歳・永久メイが見せた素顔と苦悩
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