日向坂46が24日、オンラインライブ「ひなくり2020~おばけホテルと22人のサンタクロース~」を開催した。視聴チケット販売数95,714枚、推定総視聴者数30万人という、同グループの配信ライブ史上最大のイベントとなった。

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 12月6、7日に開催される予定だったクリスマス2DAYSライブ「ひなくり2020」東京・東京ドーム公演が新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて公演延期となったことを受けての開催。今年2月にグループに加入した三期生の髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世、そして今年5月より活動を再開させた、一期生の影山優佳にとっても初めての「ひなくり」のステージとなった。

 影ナレでサプライズ登場したのは、体調不良のため休養している二期生の宮田愛萌。「皆さんお久しぶりです。私は今、少し体調を崩して活動の方をお休みしているので、今回のライブに出演することは出来ないのですが、この日をとっても楽しみにしていました。おひさま(※日向坂46ファンの呼称)の皆さんと一緒に画面の前で大好きなメンバーみんなを応援しようと思うので、一緒に楽しみましょうね」と挨拶すると、コメント欄には「序盤から泣けてくる」「元気そうでよかったよ」「泣いてまうやろー」などの声が続々と寄せられた。

 クリスマスムード満点のオープニングムービーが終わると、「OVERTURE」を経て、サンタクロースの衣装に身を包んだメンバーたちが画面上に登場。佐々木美玲の「ひなくり、いくぞ~!」という元気な掛け声をきっかけに、「NO WAR in the future 2020」で勢いよくライブをスタートさせた。佐々木久美、上村ひなの、髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世のナレーションによる寸劇を挟み、続けて「ドレミソラシド」が鳴らされると、画面越しのオーディエンスからは「最高!」「ひなくりが観られて良かった!」など歓喜の声が寄せられた。

 今回のライブは、メンバー扮する“空の世界に住むサンタたち”が、空の世界に起こった異変の原因を突き止めるという設定のもと、楽曲のパフォーマンスと寸劇を織り交ぜたステージを展開。物語を進める「ポカ(鳥の妖精)」がARを使った演出で会場に姿を現すと、探検服に着替えたメンバーたちは、客席に降りて「ただがむしゃらに」をパフォーマンスした。

 その後、アコースティックギターを構えた富田鈴花の元へメンバーが駆け寄り、ナレーションが鳴り響くと、眼科系の病気のため9月から療養していた松田好花がアコースティックギターを抱えて登場。目に涙を浮かべた松田はゆっくりと富田の横に座り、ユニット曲「まさか 偶然・・・」を披露した。パフォーマンスを見守っていたメンバーもうれしそうな表情を浮かべ、“花ちゃんズ”の奏でる柔らかなサウンドに体を揺らし、視聴者からも「おかえり」「感動した…」などのコメントが続々と寄せられていた。

 河田陽菜と“ワニの船長”を中心とした物語が終わると、続けて披露されたのは「川は流れる」。続けて“うそつきなオオカミ”との寸劇の後は、加藤史帆、齊藤京子、佐々木美玲がユニット曲「どうして雨だと言ったんだろう?」を力強くパフォーマンスした。そしてついに物語のメイン舞台である「おばけホテル」にたどり着いたメンバーたち。オバケのコンシェルジュから「あなたたちひょっとしてオバケではありませんね?」と疑われると、東村芽依が「ソ、ソンナコトナイヨ」と一言。この発言を受け、グループは「ソンナコトナイヨ」を勢いよくパフォーマンスした。

 一期生による「こんな整列を誰がさせるのか?」では曲の終盤、東村が大胆なアクロバットを決め視聴者の目を釘付けにすると、二期生と上村による「Dash&Rush」では、迷路のようなセットの中を走り回るメンバーたちをカメラが追い、まるで実写版3DダンジョンRPGのような映像をリアルタイムで届けた。怪獣のうめき声が聞こえ、恐る恐るドアを開き“牢屋ステージ”に物語が進むと、髙橋が「先輩たち私たちに任せてください!」と発し、三期生のユニット曲「この夏をジャムにしよう」をフレッシュに届けた。

 巨大な怪物の部屋からなんとか抜け出した日向坂46は、再び空の世界へと戻ってきた。“パリピ”の愛称で知られる富田のラップを挟み、“臆病なラクダ”とのやり取りを経てトロッコに乗り込んだ日向坂46は、ポップソング「窓を開けなくても」を爽やかに歌唱。続けて二期生の小坂菜緒&金村美玖の通称“なおみく”コンビがユニット曲「See Through」をクールにパフォーマンスした。

 “ネコの名探偵”との寸劇が繰り広げられると、日向坂46のライブでもひときわ盛り上がりを見せるキラーチューン「キツネ」をパフォーマンス。メンバーの中で唯一おばけになってしまった「おばけひなの」は、曲中メンバーに捕まらないよう、ステージ上を縦横無尽に走り回っていた。曲が終わると、“おばけのホテル王”の部屋に迷い込んでしまった上村が、CGのオバケをバックダンサーに従えソロ曲「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」をパワフルにパフォーマンス。普段のおっとりしたキャラとギャップのある迫力のある歌声を披露し、視聴者を魅了した。

 舞台には再び他のメンバーが登場し、高瀬愛奈と“ネコの名探偵”を中心とした寸劇を挟んだ後は、デビューシングル表題曲「キュン」を披露。ネコの名探偵も一緒にダンスを踊りながら会場の一体感を高めると、続いては前方に火柱が立ち上るステージで攻撃的なリリックが特徴的な「My fans」を熱くパフォーマンスした。そこから流れるように、けやき坂46時代から歌い継いできた楽曲「誰よりも高く跳べ!2020」を披露。楽曲の冒頭では物語の設定を意識したのかマイケルジャクソン「スリラー」の振り付けを披露した日向坂46だったが、コメント欄には「 “どん、マイケル・ジャクソン”降臨」など、『ひなあい』で生まれた“お笑い名シーン”を想起した視聴者も多く登場した。

 ついに空の世界に異変をもたらすおばけのホテル王と対峙した日向坂46は佐々木美玲、加藤、齊藤の順で“ぶりっ子芸”を披露し見事にノックアウト。それからグループは「アザトカワイイ」をキュートにパフォーマンスした。

 空の世界に平和が戻ると、再びサンタの衣装に着替えたメンバーたちは、ライブでの定番曲「JOYFUL LOVE」を歌唱した。客席に設置されたペンライトがブロックごとに七色に点灯し、会場にはARの“虹”が出現するなど、“ハッピーオーラ”なムードが会場中を満たすと、無線によるコントロールで客席に用意されたペンライトには「またみんなのにじがみれますように」と、おひさまへのメッセージが映されていた。そしてこの日のエンディングテーマに選ばれたのは「日向坂」。ラストには「ひなあい 2020」に登場した全キャラクターが舞台上に登場し、大団円でフィナーレを迎えた。

 本編が終了し、「ひなくり」のTシャツ姿で再び画面上に登場した日向坂46は「青春の馬」を熱くパフォーマンスした。初めて行われたMCでは三期生の山口が「こんなに大きなステージでライブをするのは初めてで、移動とかも大変で私たちも段取りなんかを覚えるのは大変だったんですけど、でもやっぱり私たちは日向坂に入れて本当に幸せです!」と口にし、先輩メンバーたちは「いい子!」「泣いちゃう」と喜んだ。

 和やかな雰囲気の中、ステージには再び松田が登場した。メンバーから「このちゃん、おかえり!」とあたたかな声を掛けられ、佐々木久美から「久しぶりにおひさまの皆さんの前に出るわけですからこのちゃんから一言」と促されると、松田は「お久しぶりです。日向坂46の松田好花です」と堪えきれず大粒の涙を流した。それから「ホームページでもお知らせしてもらった通り、病気になってしまって暫くの間、お休みをいただいてたんですけど、少しずつ体調も良くなってきたので、今回このような形でステージに立たせていただくことが出来ました」と報告した。

 続けて、「今こうやってステージに立てていることが本当に幸せです。たくさんのご心配をおかけしてしまって申し訳なかったです。病気だってわかった時は、本当に頭が真っ白になって、どうしたらいいのかわからなくなってしまったんですけど、メンバーだったり、おひさまの皆さんだったり、たくさんの方が支えてくださって、前向きになることが出来ました。本当にありがとうございます」と心境を明かし、「まだ万全な状態とは言えないんですけど、様子を見ながら少しずつ大好きな日向坂の活動を頑張っていきたいと思います。どうかこれからもよろしくお願いします」と画面越しのおひさまに呼びかけた。終始涙を流しながら挨拶する松田の横では同期の金村と小坂が体をさする場面も。“はなちゃんず”の相方の富田は「花ちゃんズで色々やる予定だった時に、好花がね…。私がもっと支えてあげられたらと思っていたんですけど、こうやって帰ってきてくれてすごいうれしいし、これからみんなで支えていくから自分のペースで頑張っていって欲しいと本当に思います。頑張ろうね、相方」と涙を流しながら喜んだ。

 このやり取りに、同期の渡邉美穂も号泣。「全員揃ってステージに立てるって当たり前じゃないんだなって思って…今日の影ナレも愛萌がやってくれて、離れているけど、こうやって“22人全員揃ってる”と感じることが出来て、本当にうれしくて、感動しました。ちょっとずつだけど、戻ってきてくれて安心しました」と思いを口にした。

 最後にキャプテンの佐々木久美が「2020年は本当に色んなことがあって思うように活動出来ない日が続きました。そんな中、メンバーの休養とかもあったりして、私たちにとってもたくさんの障害があった1年だったんですけど、でもこうして、『ひなくり 2020』を配信という形で、24日のイブにおひさまのみんなと過ごせて、素敵なセットまで用意していただいて、本当にうれしいです」と感謝を口に。それから「2021年はどういう状況になるか、今はわからないですけど、おひさまに会える1年になったらいいなと思います。そして、愛萌も帰ってきてもらって、22人で『ひなくり 2021』を迎えたいと思います!」と意気込み、“東京ドームで単独公演を行う”という希望を歌った「約束の卵 2020」を全員で披露。グループのモットーでもある“ハッピーオーラ”に包まれながら、「ひなくり2020」は幕を下ろした。

text=中山洋平

■日向坂46「ひなくり2020~おばけホテルと22人のサンタクロース~」セットリスト

M00. Overture

M01. NO WAR in the future 2020

M02. ドレミソラシド

M03. ただがむしゃらに

M04. まさか 偶然・・・

M05. 川は流れる

M06. どうして雨だと言ったんだろう?

M07. ソンナコトナイヨ

M08. こんな整列を誰がさせるのか?

M09. Dash&Rush

M10. この夏をジャムにしよう

M11. 窓を開けなくても

M12. See Through

M13. キツネ

M14. 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない

M15. キュン

M16. My fans

M17. 誰よりも高く跳べ!2020

M18. アザトカワイイ

M19. JOYFUL LOVE

M20. 日向坂

M21. 青春の馬

M22. 約束の卵 2020

日向坂46クリスマスライブ直前特番
日向坂46クリスマスライブ直前特番