12月23日に行なわれたDDTの路上プロレス、スカイツリー前での電流爆破マッチのキーパーソンになったのが上福ゆきだ。上福は大仁田厚と対戦するクロちゃんの助っ人として参戦。以前からクロちゃんとは因縁浅からぬ仲だが、今回は誕生祝いの意味も込めて仲間になった。
試合中ダメージで倒れたクロちゃんは上福のヒザをなめることで蘇生。またクロちゃんが大仁田に爆破バットを叩きつける際に一緒にバットを持ってアシストも。クロちゃん曰く「初めての共同作業」だった。
そこまでサポートしたにもかかわらず、最終的にクロちゃんは上福を盾にして身を守り、あげく放り捨てる非情ぶり。結果として試合には勝ったものの、上福は試合後のコメント中に報復の蹴りを叩き込んだのだった。
クロちゃんとの“絡み”でインパクトを残した上福だが、東京女子プロレスで最も成長した選手の一人であり、11月にはインターナショナル・プリンセスのベルトを巻いた。これからさらに存在感を増しそうな上福。爆破マッチ直後の心境を直撃してみた。
―― ABEMAスタジオでの試合に続く路上プロレス、しかも今回は爆破マッチでした。
「普段の試合と違う緊張感があって。そもそも私はパリピなんで祭り好きじゃないですか。こういう形の緊張と楽しさもあるんだなって。もっといろんなとこでやってみたいですね。クロちゃんとはもういいけど。あと熱いのはやだ(笑)」
――初の爆破はどうでしたか。
「攻撃する側でも凄いですよ。びっくりしました。熱と、あとかめはめ波みたいな」
――爆風、熱風が。
「熱と圧みたいなのがきて。数年前、コロナ前のクリスマスイブの六本木のクラブより凄かった」
――またしてもヒザをなめられてしまうという展開もありました。
「そもそもクロちゃんが頑張りたいっていうからプレゼントとして参戦して。もう勝つためだからヒザも差し出そうって」
――あげく最後は爆破の盾にされそうになってましたね。
「しかもポイ捨て。やっぱりクリスマスシーズンは男に泣く人が多いなって。確かに私、クリスマスシーズンにいい恋愛したことなかった。今年もかと」
――クリスマス前に急に態度が変わる男……。
「多い多い。スキンヘッド恐怖症になりそう」
――とはいえ今年はチャンピオンにもなりましたし、知名度や活躍の幅が増した感があります。
「私は東京女子っぽくないイメージだと思うんですけど、東京女子が好きなことには変わりないので。こういう舞台で“こんな面白いやついるよ”ってなれば。で、東京女子見てみたら可愛い子いっぱいいるよみたいな。客寄せパンダになれたらいいなと思います」
文/橋本宗洋