BACKSTAGE TALK #7 NO NAME'S

AbemaMix出演の合間に、HIPHOPライター 渡辺志保氏がアーティストにインタビューを実施!
ココでしか聞けないBACKSTAGE TALKをお届けします!

NO NAME'S キッカケとブレない想い 「急に自分の曲がTikTokで使われて"すごいことになってますよ"って」
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ーもともと、お二人のことはDJのDopeOnigiriくんから話を伺っていたので、今日はお話できて嬉しいです。最初に、NO NAME'Sを結成したきっかけから聞いてもいいですか?

Lazyy:僕たちは高校で出会ったんです。僕は中学生くらいの時から遊びでリリックを書いたりしていて。周りにそういう子は全くいなかったんですけど、ヒップホップのダンスをしている友達がいたので、その子に触発されて。
REVi:僕は特に歌とかやってたわけじゃなく、Lazyyがインストに合わせてラップしている動画を送ってきてくれて、それを見て「カッコえ~」と思って。それで一緒にやりたいと。
Lazyy:<NO NAME'S>という名前をつけて、音楽をやろうと決めたのが高校一年の時です。そのころはちょうど高校生ラップ選手権とかが始まった頃でしたね。

【映像】NO NAME'S AbemaMix ライブパフォーマンス

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ーご出身は神戸ですよね?当時、周りでもラップする子が増えていった感じ?

REVi:それが、そんなにいなくて。ここ2年くらいで、神戸の隣の姫路市で活動しているShrkn Papらと出会って、地元の同い年の仲間が増えていった感じです。

ーまず、活動をスタートした時期はどんなことをしていたんですか?高校生だから、まずはクラブでライブ…みたいなことも難しい時期なのかなと思うのですが。

Lazyy:活動の場所は、サウンドクラウドですね、完全に。レコーディングする場所もなくて、勝手に自分たちで宅録して。神戸にSABOっていうストリート・ショップがあって、そこでレコーディングも出来るようになっていたんです。それを聞いて、そこでレコーディングを始めて。ちゃんとスタジオでレコーディングするようになったのは、それがきっかけです。その頃から音楽的なところはあまり変わっていないと思いますね。

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ー今、YouTube上でもどんどん再生回数が伸びてますよね。SNSで話題になっている感じをすごく受けます。

REVi:お互いにソロでも活動しているんですけど、僕はソロで出した「GIRL FRIEND」って曲がYouTubeでバズり始めて。きっかけはTikTokなんですけど、僕自身、TikTokを全然見てなかったんです。でも、DJの子に「すごいことになってますよ」って言われて「どんな感じ?」って見たみたら、すごくいろんな人がこの曲を使っていて。

ーYouTubeだけでも400万回以上再生されているし、サブスクリプション・サービスでも突出して人気がある曲ですよね。TikTokでは、どういうシチュエーションで「GIRL FRIEND」が使われてるの?

REVi:今日に合わせて踊っている動画もあるし、「彼氏とデートにきた」みたいな、そういう動画に「ガールフレンド」を使ってくれているんです。「GIRL FRIEND」は、もともとサウンドクラウドにしか上げるつもりがなくて。当時、付き合っていた彼女に対してのストレートな気持ちを何かしらの形で聞いてもらえたら、っていう思いがきっかけで作った曲だったんです。

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ーTikTokでバズってるって知ったときの気持ちは?

REVi:急にTikTokで使われて、知らんところで広まり始めたんですよね。最初に「すごいやん」って言われた時は、実感がなさすぎて「え?」って。だんだん、数字を見るたびに、「すごい再生されていってるんや」って実感が湧いてきましたね。

ーNO NAME'S名義でリリースされている「溜息」も、YouTubeのコメント欄を見たら「TikTokから来ました」って英語で書き込んでいる人もいて、すでにインターナショナル級に人気が出てるんだ!ってびっくりしちゃいました。

Lazyy:嬉しい反面、どのタイミングで海外の方が聴いてくれてたんかな?って自分でも気になるんですよ。

ー曲を作る時に、TikTokだったり、その他のSNSだったり、そういう場所での「受け方」みたいな物は気にします?

Lazyy:それはないですね。それよりも、自分たちの中でかっこいいと思ったものを出し続けることができたらなって思ってるんで。

REVi:そこはブレたことないな。

ーそうか。ネット上でのバズは、あくまでも後からついてくるものって感じなんだね。

REVi:これを言うと生意気かもしれないんですけど、僕ら、音楽を始めた頃から結構イケると思っていて。二人の間で変わらない部分の一つなんですけど、もともと根拠のない自信はあったんです。

ー二人と話していると、めっちゃ仲良さそうなのが伝わってきます。

REVi:仲はいいと思います。

Lazyy:もう一緒に住んじゃってるんで、家にいる時は基本的にずっと曲を作ってますね。

REVi:そう。毎日一緒にいるぶん、話すこともいっぱいあるんで。思ってることも一つになりやすい。

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ー二人の楽曲は、リスナーからの共感も得やすいような等身大のリリックが大きな魅力の一つなのかなと思ってるんです。寄り添ってくれるというか。その辺も、意識している?

REVi:寄りそう、という感覚はないんですけど、感じたことをそのまま曲にしたいというのが僕らのスタイルです。だから、考え込んで曲を作るということはないですね。

ーナチュラルに制作している感じ?コメント欄を見ても、「この歌詞、分かる」みたいな内容が多くて。

REVi:はい。だから、そういうコメントがあるとすごく嬉しいですね。コメントは結構見ていて、そういう応援してくれるコメントを見つけると、割とはしゃいでます。

Lazyy:ネガティブなコメントとかはREViの曲、「KINISHINAI」の通り、気にしません。それが僕たちのスタンスなんで。あと、基本的にヘイトされても逆に嬉しいんですよね。僕たちに時間を使ってくれてるんで。

ーちなみに、これまで二人でよく聴いていたアーティストはどのあたりですか?

Lazyy:高校のときに二人でめっちゃくらってたのは、Pro Eraですね。フリーで出ていたミックステープをずっとリピートして聴いていて。

REVi:YouTubeで映像をバーっと見て「カッコええ~」って。

Lazyy:二人とも、結構いろんな音楽を聞いて、勝手に良いところを吸収している感じです。

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ーソロ活動も忙しそうですが、NO NAME'Sとしての理想や目標なども、二人で話し合っている?

Lazyy:NO NAME'Sとして成し遂げたいことなどは、ずっと話し合ってるんです。一番大きい目標としては、音楽はずっとやっていきたいですし、歌い続けたいですね。例え波があったとしても。

REVi:それはずっと言っていますね。

Lazyy:僕たち、ヒップホップというジャンルでやらせてもらってるんですけど、いい意味でジャンルに捉われずアーティストとしてずっと活動していきたい。だから、NO NAME'Sっていうジャンルを確立できれば、それが理想ですね。

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