中国・香港の地上80階建てという高層ビルにかかっているロープ。そのロープを手繰り寄せ登っていくのは、なんと車椅子の男性だ。
香港の車いすロッククライマー・黎志偉(れい・しい)さんは16日、九竜半島のニーナタワーという高層ビルを登るというチャリティー活動を行った。
しかし、250メートルほど登ったところで、強風によりロープが絡まり、頂上にたどり着くことはできなかった。「本当はやめたくありませんでした。私にはまだ力もありました。痙攣はしていましたが…やめたくなかったのです。しかし、あまりに風が強くロープが絡まってしまい、上に登ることも下に降りることもできませんでした」と黎さん。
頂上にたどり着くことこそできなかったが、今回の挑戦で520万香港ドル(約7000万円)の寄付を集めたということだ。この寄付金は、脊髄損傷患者のために使われるという。
ロッククライマーとして世界的に活躍していた黎さんは、10年前の自動車事故で下半身不随となった。その後、車いすでクライミングを始め、香港にある標高495mの獅子山の登頂にも成功している。
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側