奇策「イスの上に正座」数少ないイス対局で女流棋士が取った“戦術”に好反応続々
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 和室で座布団の上に正座。将棋の対局スタイルといえば、これが基本形だ。分厚い将棋盤に向かい、距離を取って座る者もいれば、頭が盤に覆いかぶさるように前傾姿勢が深い者もいる。それぞれ考えやすい、見やすい姿勢を取っているが、これがイスとテーブルの対局となると勝手が違う。藤井聡太王位・棋聖(18)が2度優勝していることでも知られる朝日杯将棋オープン戦は、まさにイス対局。この不慣れな状況に、とある女流棋士は「イスの上に正座」という独特な“戦術”を繰り出していた。

【動画】女流棋士の「イスの上に正座」話(22分ごろ~)

 この「イスの上に正座」戦術を取ったことがあるのが、千葉涼子女流四段(40)。タイトル2期、棋戦優勝1回の実力者で、対局番組の聞き手を務める際は、独特のワードセンスで視聴者を楽しませることでも知られている。17日にはABEMAの番組に出演。こちらもトークで人気がある実力者・高見泰地七段(27)が解説を務めると、対局前からこのイス対局について話に花を咲かせていた。

 まずは高見七段から。「イス席だと足がしびれなくて楽なんですが、目線が座高にちょうど合うか」と切り出した。イスの高さは一律。テーブルには卓上盤が置かれ、それに向かって指すわけだが、その高さが自分に合うかはわからない。高すぎて見えづらい、低すぎて疲れやすい。そんなこともあるようだ。イス対局は長時間対局ではないにしろ、不慣れな姿勢は短時間でも影響が大きいのかもしれない。

 すると千葉女流四段も続いた。「高さが合う、合わないが結構ありますよね」と始めると、「私、恥ずかしながらイスの上に正座して指すことがあるんです。なりふり構っていられる実力じゃないもので。恥を忍んで、正座して高さ調整していました。でも指しやすかったです」と、照れ笑いしながらも“勝利第一”で採用したという。

 千葉女流四段が正座したイスとテーブルの高さの関係は定かではないが、どうやらこの時は「恥を忍んだ」戦術が、功を奏したようだ。話を聞き入っていた視聴者からも「イスの上で正座!」「座高問題?」という驚きの反応や、「タイトル戦もそのうち椅子になる時代は来る」「椅子に正座する女子会社にもいるわ」と、賛成する意見が相次いで寄せられていた。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

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