ネコにマタタビをあたえると、気持ちよさそうにゴロゴロ。これまでなぜネコがマタタビを好きなのかは謎だったが、ついに解明された。
【映像】マタタビに体を…ネコ以外にヒョウやジャガーも(2:04~)
岩手大学などの研究チームによると、マタタビの葉に含まれる「ネペタラクトール」という成分が関係しているという。そして、この成分にはある効果があるというのだ。
「蚊に刺されにくくなるということ。ネペタラクトールに蚊を忌避する作用があることも分かったので、マタタビに反応するネコは蚊に刺されにくくなる」(岩手大学・宮崎雅雄教授)
ネコの体に止まった蚊の数で比較してみると、ネペタラクトールを塗ったネコは塗っていないネコの半分だったという実験結果が出た。宮崎教授によると、ネコは蚊に刺されないように意図的にマタタビを体にこすりつけているのではなく、1000万年以上前のネコの祖先が獲得した本能が今も受け継がれて、このような行動をしているのではないかということだ。ちなみに、ネコ科のアムールヒョウやジャガーにネペタラクトールを嗅がせたところ、ネコと同じように体をこすりつける行動をした。
そして、ネペタラクトールの蚊よけの効果は、ネコだけでなく人間にも有効なのだという。
「ネペタラクトールを塗った腕と塗っていない腕を蚊の入ったケージに30分突っ込んでいると、ネペタラクトールを塗っている方は一回も刺されない。すごく強い効果だった」(岩手大学修士1年生・上野山怜子さん)
宮崎教授によると、まだ課題はあるものの、新しい蚊よけグッズにつながる可能性はあるということだ。
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