神奈川県・小田原市内で中古バイクなどを販売している店の防犯カメラが、窃盗の瞬間を捉えていた。
1月28日の午前5時ごろ、店内にガラスが割れるような音が響く。すると、画面右下からフードをかぶった怪しい人物が現れ、入口近くにあったバイクを持ち出して行く。犯行は複数人で行われたのか、「もっと出して!早く」と誰かを急かすような音声も記録されていた。
盗まれたバイクは、旧型車にもかかわらず高額で取引される人気の車種だったという。この店の店長は「カワサキの“KH”っていう40年以上前のバイク。200万円くらいで売る予定だった。人気車種で、まだ数は多少出回ってはいるが、それでも希少価値はある」と話している。
同様の被害は別の場所でも起きていた。
「人生最後の理想のバイクを作るために…これが壊れたらバイクに乗るのを辞めようと決めていたので」
こう話すのは、神奈川県・茅ケ崎市に住む男性。盗まれたのは40年近く前のスズキのバイクで、改造費を含めておよそ300万円だという。車体のフレームにチェーンを通して停めていたそうだ。
「なんかもう(頭が)真っ白になっていて、いまだに『バイクが盗まれた』って思っていない」
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