若手イケメン俳優たちがコンビを組んでお届けするwebラジオ『オールナイトニッポンi~おしゃべや~』。同ラジオの人気パーソナリティ10名によるオリジナル映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』が2月11日から公開される。個性豊かな10人の俳優たちが挑むテーマは、もちろん「ラジオ」。神奈川県伊勢原市大山を舞台に、過去に存在したラジオ局を自分たちの手で復活させるために奮闘する若者たちの成長を描く。『おしゃべや』で、高カロリー男子会を銘打ち、リスナーがお腹いっぱいになるほど盛りだくさんのトークをお届けしている西銘駿&飯島寛騎ペアに、作品への思いを語ってもらった。
西銘駿&飯島寛騎は「取扱説明書をお互いにわかりあっている仲」
――本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずは、今回の映画化のお話を受けたときのご感想から教えてください。
飯島寛騎(以下、飯島):今この時代にラジオをテーマにした映画作品を作るということに新しさを感じました。それに参加できるということが嬉しかったですし、自分の挑戦にもなるとも思いました。
西銘駿(以下、西銘):僕は、私生活の中でそこまでラジオになじみがなかったので、いったいどんな作品になるんだろうって、未知の世界にワクワクしました。あとは、同世代の10人の俳優たちが出ているので、きっとパワフルな現場になるんだろうなって楽しみな気持ちで撮影に挑みました。
――実際、現場はどんな雰囲気でしたか。
西銘:案の定、みんなめちゃめちゃ元気で生き生きしてましたね。みんな温かくて、すごく楽しかったです。
飯島:ホント、にぎやかでしたねぇ。
西銘:お祭り騒ぎだったよね。カメラが止まると、どこかしらで絶対に笑いが起きていました。人のシーンを見ながらツッコミどころを探していじったりしながら笑ってました。
――めちゃめちゃ楽しそうな現場ですね! ご自身の役柄についてはどんな印象を持ちましたか。
西銘:僕が演じたアクトは、表面的には優男で弱弱しい感じなんですが、実は信念のある奴です。自分では意識してないうちにみんなを巻き込んでいく強さや、愛され要素も意識して演じました。あとは、ずっとへらへらしているようなところとか、ピンチなときにも人に言われてやっと気づくようなちょっと抜けている部分が僕と似ていて演じやすかったです。
飯島:確かに、そうだね(笑)。
――飯島さんはいかがでしたか。ニガリ役は、飯島さんにぴったりという感じがしました。
飯島:頑固なところとか、無駄なことを一切言わないところは、実際の僕と似ているなと感じました。あと、ニガリはラジオの発起人なので、全体を引っ張っていく兄貴的な感じは意識していました。
――なるほど。確かにほかのメンバーと比べて、頼りがいのあるお兄さんという感じでしたね。
飯島:みんなが騒いでいるのを見て、一歩離れたところから「楽しそうで何より」と思っていました(笑)。
――役作りだけでなくオフでも大人なんですね(笑)。西銘さんと飯島さんは所属事務所が同じで、共演経験もたくさんありますよね。おふたりの関係性は演技にも生きましたか。
飯島:西銘のことは、どんな人間か知っていて、取扱説明書をお互いにわかりあっている仲なので、そういう意味ではやりやすかったですね。
西銘:僕も、飯島君のお芝居は長年見てきているので、きっとニガリ役をこんな風に演じるんだろうなって想像して現場に立っていました。実際に、お互いにあうんの呼吸で、いい感じに演技できたと思います。
――今回の作品を通して、お互いについて新たな発見はありましたか。
西銘:撮影スケジュールがけっこうバタバタしていたんですよ。そんな中で、ちょっと休憩できる時間があって「飯島君、なにしてたの?」って聞いたら「ポケモンやってた」って言われたのがビックリしました。え、飯島君、ポケモンやるの? みたいな。勝手にゲームしないイメージがあったので、ギャップに驚きました。
飯島:最新版のポケモンをやってましたね。
西銘:ゆうたろうくんと一緒にやっていて、可愛らしい一面を知っちゃいました。
――確かに。ゲームしている姿は想像がつかないですね。西銘さんについては飯島さんは新たな発見はありましたか。
西銘:ノーギャップだよね、僕。
飯島:いや。最近、取材をよく一緒にさせてもらっていて気付いたんですが、話し始める前に「そうですね~」って絶対に言いますね。
西銘:言ってる言ってる! 僕、ヒーローインタビューとかめちゃくちゃうまいかも。「そうですね~」って、どう?
飯島:「そうですね~」の3秒くらいで質問に対しての答えを考えてるんだよね?
西銘:なんも考えてないよ! ただ癖で出ちゃってる。
飯島:という発見をしました(笑)。
西銘:やめてよ!そんな変な発見!これから言いにくいよ!(笑)
イッセー尾形の背中の演技に震える「尊敬しかない。異次元です」
――今回の作品には、イッセー尾形さんや田中真弓さんというベテランの俳優さんも出演されていましたね。共演されていかがでしたか。
西銘:僕、『ONE PIECE』すごい大好きなんですよ。でも、真弓さんはきっと「ルフィ、見てます」なんて嫌になるくらい言われてるじゃないですか。だから、あえて言わないようにしていたんです。でも心の中では「ああ~、ルフィとお芝居してる」ってテンション上がってました。オールアップのときに、プロデューサーさんが僕が『ONE PIECE』を好きなことを真弓さんに伝えてくれたんですよ。そしたら真弓さんが「西銘、お前は俺の仲間だっ!」って言ってくれたんです。僕、麦わらの一味っすよ。一味になったような気分ですよ!
飯島:それ、すごくいいよね。
西銘:その瞬間の動画はパソコンに保存しました。永久保存版にします!
飯島:僕は田中さんにはお会いしていないので、七味にもなってないです。
――七味ですか(笑)。飯島さんはイッセーさんとのシーンが多かったかと思います。
飯島:イッセーさんは、カメラが回ってないときでもたくさん話をしてくれたのが印象的です。結構、話してくれたよね。
西銘:お芝居のこともかなり話してくれたよね。一人芝居の舞台で、一人5役とか演じている話を聞きました。次元が違うなっていうか。あとどれくらいキャリアを積んだら、ここにたどり着けるんだろうって、尊敬しかないですね。異次元です。
飯島:あとは、背中の演技が印象的でした。
――背中の演技ですか? どんなものなんでしょうか。
西銘:首の動きだったり、ちょっとした角度で、きっとこういう表情をしているんだろうなっていうのがわかるんですよ。
飯島:ビシバシあててくるから、僕も返さないとなって思いました。役柄的にも「負けないぞ」っていう気持ちになりました。イッセーさんの演技は本当に刺激的でした。
最初は「ピー」だらけのラジオ配信
――おふたりは実際に『おしゃべや』でパーソナリティを務めていますよね。ラジオのお仕事ではどんなことを意識されていますか。
西銘:めちゃくちゃ素に近い西銘を出してぶっちゃけ話もしています。ほかの仕事とはひとあじ違って、僕はめちゃめちゃ楽しいですね。ラジオ好きだなって思いますね。
飯島:僕は、収録の場合は放送ギリギリ、ちょいはみ出るくらいのワードを責めたりとかしています。それが声だけの放送の面白さかなと思っていて。
西銘:どこで戦ってるんだよって感じですよね。一番怖いんですよ(笑)。
飯島:はみ出さないように踏ん張っています。
西銘:ギリギリでも踏ん張れてもないですからね。両足出ちゃってます。アウトラインに両足出ちゃってますからね。
飯島:それが面白いんじゃん。『おしゃべや』のパーソナリティのみんなは、いい意味で真面目でキレイだから。僕はちょっとずれちゃってもいいかなって(笑)。
西銘:僕もしっかりツッコめたらいいんですけど、下ネタとか言われると思わず笑っちゃったりするんですよ。最初のころは、すっごいピー多かったよね。
飯島:ピーが逆に面白いって評判になっていました。ちょっと快感でした。
西銘:収録から生配信に切り替わるときすごく心配でしたよ。でも、生配信になってからは気を付けるようになったよね。
飯島:さすがに抑えられますよ。逆に西銘のほうが怖いですもん。
西銘:ええ~。でも下ネタとかじゃないですよ、僕は。
飯島:話が弾みすぎちゃって、切りたいと思っても、また新しい話が始まっちゃうみたいな。
西銘:ずっと話してたいからね。
――めちゃめちゃ楽しそうな様子が伝わってきます。最後に、映画館に足を運ばれるお客さまに作品の見どころとメッセージをお願いします!
西銘:僕はこの作品を通して、言葉の大切さに改めて気づくことができました。言いたいと思う言葉は絶対に相手に伝えたほうがいいなって。だから、撮影が終わったときには家族に電話して「いつもありがとう」って感謝の言葉を伝えることができました。大切な人への大事なメッセージを再確認できるようなステキな作品です。ぜひ、映画館に足を運んでくれたらうれしいです!
飯島:西銘の言う通り、作品の中にはぐっとくる言葉、シーンがたくさん詰め込まれています。メンバーが歌う90年代のヒットソングが挿入歌になっていたりして、今だけじゃなく少し懐かしいのカルチャーも取り入れているところも見どころです。キャッチコピーの「すべての若者、(元)若者に捧ぐ映画」。その言葉通りで、幅広い世代の人たちが共感できる青春フルパワーの作品になっています。ぜひ、たくさんの人たちに見てもらいたいです!
――ありがとうございます! 映画も、今後のラジオの配信も楽しみにしています!
ヘアメイク:平野まゆみ(do:t) 白川いくみ(do:t)
スタイリング:鈴木祥太(superbus inc.)
衣装協力:N'enuphar、REV、SMACK ENGINEER
テキスト:氏家裕子
写真:You Ishii
(c)2021「雨降ラジオ」製作委員会