BACKSTAGE TALK #14 YOSHIKI EZAKI

AbemaMix出演の合間に、HIPHOPライター 渡辺志保氏がアーティストにインタビューを実施!
ココでしか聞けないBACKSTAGE TALKをお届けします!

 
YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来
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ーアルバム・リリース、おめでとうございます。もともと、ラッパーとしてのキャリア的にはバトルからスタートしたんですよね?

YOSHIKI EZAKI:はい。「高校生ラップ選手権」(以下、高ラ)がきっかけで。最初に見たのはT-Pablowくんで、彼を見てラップを始めたようなものなんです。「高ラ」が楽しそうだったから、気が付いたらやっていましたね。地元のヤンキーを誘って。

ー地元のヤンキー?

YOSHIKI EZAKI:出身は清瀬市ってところなんですけど、地元のヤンキーに高ラを見せて「やってみない?」って誘ってみたんです。そしたら、みんなハマってくれて。当時は、異常なほどフリースタイルをやってたんですよ。周りから「病気かよ」って言われるくらい。

【映像】YOSHIKI EZAKI AbemaMix ライブパフォーマンス

YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来

ーその頃から、ラッパーになる夢を持っていた?

YOSHIKI EZAKI:いや、特にバトルのステージに立つとか曲を作りたいって思いもなくて、ただただフリースタイルをしまくっていただけだったんです。

それが、たまたまサイファーで知り会った先輩に「バトルがあるよ」って教えてもらって、それで「じゃあ出ます」と言って出場したらたまたま勝って準優勝くらいまで進んで、いきなり渋谷のO-EASTのステージに立ってしまって。

ー始めて味わうバトルでの勝利は、どんな感じでした?

YOSHIKI EZAKI:その時、まだ15歳だったので、自分が最年少の出場者だったんですよ。それで、初めて会った大人に悪口を言う…みたいな。マイクを持ったのもその時が初めてだったんです。

で、普段サイファーしている感じと全然違うから、ステージに立つと頭が真っ白になっちゃって。でも、楽しかったですね。もともと負けず嫌いだったし。

ーそこから完全にバトルMCとしての自覚みたいなものが芽生えた?

YOSHIKI EZAKI:そうですね。でも、バトルだけにのめり込むことはなかったです。途中で「向いてないな」と思って。バトルって、だんだん出場者も決まった人たちばかりになるから、結局みんなと友達になりすぎちゃって。それで、タイミングを見てバトルに出るのを辞めたんです。

ーその潔さがすごいよね。そのあと、すぐに音源制作にシフトして行った感じですか?

YOSHIKI EZAKI:もともと、曲を作っている人は別世界の人だと思っていて。「俺は無理でしょ」って思ってたんです。でも、とりあえず安い機材を買って、YouTubeでビートを落として、ガレージバンドで曲を作ってみたら出来たって感じで。

YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来

ー今回のデビュー・アルバム『sweet room』はbpm tokyoからリリースされたわけですけど、レーベルと協力して楽曲制作して、いつもと違うことを経験する機会もあったんじゃない?

YOSHIKI EZAKI:そうですね。スタジオに入ったのも始めてだったので、それが嬉しかったです。ありがたいことに、レーベルに色々と協力してもらって、クオリティの高いものを出すことができました。レーベルから声が掛かる前はアルバムも個人で出そうと思っていて。もともと、10代のうちにアルバムを出したかったんです。

でも、MVやレコーディング、ミックスも全部独学でやると考えたら時間が掛かりすぎるなって。

ー実際にレコーディングの作業をしてみて、どうでしたか?今回は海外のプロデューサーとの楽曲も多く収録されているけど、きっちりビートを乗りこなしているし、ヴォーカルの感じもこなれていて、単純にすごいなと思って。

YOSHIKI EZAKI:最初に、A&RのSTEELOくんに「一回見てみたいからスタジオにおいでよ」って言われて。スタジオに行ったらビートを渡されて、「これでフリースタイルやってみて」と。Yung Xanseiのビートだったんですけど、前からXanseiのことも知ってたし、「このビートでできるんだ、やった!」みたいな。

それで、結構いいものができたんです。STEELOくんも「OK」って言ってくれて、そうやって制作がスタートしていきました。海外のビートメイカーの音だと、音の厚みの違いとかが聴いた時に分かるんです。

だから、このビートを作った人たちが「いい」と言ってくれる作品を目指すことができたし、結果、それが自信につながりました。

ー2001年生まれで、今、19歳ですよね。アルバムの中にも「19」って曲があるけど、今、どんな心境ですか?ハタチになると社会的にも大人になるわけだけど、19歳ってその一歩手前じゃないですか。

YOSHIKI EZAKI:「これまで遊びだったものが、これから仕事になるんだな」っていう意識の変化の節目を感じています。自分は去年の春に高校を卒業して、大学も行ってないし就職もしないで、音楽でやっていくと決めたので、その初めの一歩ですね。

YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来

ーまだリリースされて間もないですが、周りからの反響はどうでしたか?

YOSHIKI EZAKI:リアクションが多すぎて、インスタもバグっちゃうくらいの反響がありました。

ーデビュー・アルバムを出して、一区切りついた感じはある?

YOSHIKI EZAKI:そうですね。やっと、スタートラインに立てたなって感じです。来年の8月に20歳になるんですけど、19際のうちにアルバムをもう一枚出します。もうあと数曲で完成するくらい進んでいて。

ーさすが、動き続けてますね。『sweet room』にも、さなりさんや百足さんといった同世代のラッパーたちが参加していて、それぞれのスキルのレベルも高くてびっくりしたんですが、YOSHIKIさんたちの世代って、みんながお互いの音楽性を認め合いながら繋がっている感じを強く受けます。それって、めっちゃいいことだなと思っていて。

YOSHIKI EZAKI:LEXも後輩でOnly Uもタメなんですけど、2020年は結構僕らの世代がバーっと活躍していたので、すごく刺激になりましたね。僕たち、Malcolmって言う渋谷の箱でずっとイベントをやっていて、そこにLEXや(sic)boyくんとかも出ていたんです。
周りで仲悪い人とかもいなかったですし、みんな仲が良いんですよ。

YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来

ーちなみに、普段はどんなアーティストの曲を聴いていますか?

YOSHIKI EZAKI:ジャスティン・ビーバーやタイ・ダラー・サイン、ポスト・マローン、ジェイデン・スミスとか…。

ーどれもヒップホップとポップスをうまく融合しているアーティストばかりですね。

YOSHIKI EZAKI:僕も、ポップとヒップホップの架け橋みたいな存在になりたいんです。ポップスって、ヒップホップの人からはバカにされがちですけど、「ちゃんとこういうかっこいい曲ができるよ」っていうのを提示していきたいですね。

YOSHIKI EZAKI「地元のヤンキーを誘って異常なほどフリースタイルをやってた。"病気かよ"って言われるくらい」19歳の過去/現在/未来