2月11日、チャリティーボクシングイベント「LEGEND」で、元K-1世界王者の武居由樹がボクサーとしての“お披露目”を果たした。

【画像】武居の悶絶ボディがヒット

 名門・大橋ジムに所属、元世界3階級制覇の八重樫東氏をトレーナーに、ボクシングでも世界タイトルを目指す武居。3月11日にデビュー戦も決まっているが、今回はエキシビションでのお披露目だ。

 対戦したのは元WBO世界王者の木村翔。武居としては胸を借りる立場だ。と同時に木村は「やるからにはガチで」とヘッドギアなし。武居もこれに応じた。

 3分3ラウンドのエキシビション、グローブは14オンス。それでも武居は迫力ある攻撃を見せた。圧力をかけてくる木村に対し、武居はフック、アッパーの強打。ボディ打ちも効果的にヒットする。

 2ラウンドにはジャブ、ストレート、最終3ラウンドは足を使いながら木村の攻撃をさばくなど優位に試合を進めた武居。対戦を終えた木村が「階級が違うとはいえ判定あったら負けでしょう」と語るほどの内容を見せた。木村によると「普通に日本、東洋(タイトル)取る選手だと思います。あとは今後の成長しだいで世界もある」。

 中継の解説を務めた、竹原慎二らボクシング界のレジェンドたちも武居を絶賛。

「天才肌だね」

「ここまでやるとは思ってなかった」

「デビュー戦で日本チャンピオンに勝てる力がある」

 本人は「まだまだです。もっと打ち合いに応じられたらよかったんですけど」と相変わらず謙遜するものの、100点満点の闘いぶりだったと言っていいのではないか。マイクを握っての第一声は「K-1からきた大橋ジムの武居由樹です」。K-1時代の「足立区からきた」のアレンジで、事前に考えてきたという。「やっぱりK-1にはお世話になったので」。

 人前でリングに上がるのは昨年3月以来。デビュー前にいい経験ができたと武居は言う。これから始まるボクサー生活については「できるだけ早くタイトルマッチがしたいです。K-1、Krushでチャンピオンだったので、やっぱりベルトがないと寂しい」。

 日本、東洋、そして世界。夢が広がる3ラウンドだった。

文/橋本宗洋

【画像】武居の悶絶ボディがヒット 【ABEMA 格闘TIMES】
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