同一犯によるものか。防犯カメラが相次ぐ窃盗事件の瞬間を捉えていた。
今月7日の午前2時20分ごろ、長野県安曇野市にある釣具店に小走りで現れた2人組の人物。入り口に近寄ると、手にしていた金づちのようなものでガラス扉を割り、鍵を開けて店内に侵入する。
下見に来ていたのか、迷う様子もなくレジへ向かう2人組。1人がレジを触り始めると、あっという間に持ち出していった。もう一人は事務室に入り、引き出しなどを物色。中にあった約6万円が入った貯金箱を手に取る。さらに、奥の棚を開き、中にあった25キロあるという金庫を一人で抱え、店から逃げ出していった。犯行時間はわずか4分、被害額はおよそ210万円にものぼった。
「銀行に入金に行く予定で預り金があった。それを全部やられた。非常に経営にもダメージですし、コロナのダメージもあって、ダブルで痛いですね」(被害にあったフィッシングあづみ野の藤澤正之店長)
さらにこの2日後、同じ市内で2人組による窃盗事件が起きた。深夜2時ごろ、同じ安曇野市内にある中古車販売店に、2人組の人物が現れる。侵入した2人組は店内に入るやいなや、奥の事務所へ向かう。
再びカメラの前に現れたその手には、小型の金庫と事務所にあったブランドバッグが。この店は、現金と金庫、ブランド品のバッグ数点が盗まれ、被害額は合わせておよそ20万円に及んだ。
「うちなんかも時短(営業)にしたり、感染広げないようにしてやっているところに、こじつけたような形でやられるというのも火事場泥棒的な感じがする。その辺は憤りを感じるところはあります」(被害にあったオフィスミサワの三澤大造社長)
同じ市内で、同じような時刻に起きた窃盗事件。同じ2人組による犯行かはわかっていないが、いずれの店も被害届を提出したという。長野県安曇野市では、先月から事務所荒らしが相次いでおり、警察は注意を呼び掛けている。



