浜辺に打ち上げられた無数の白い物体。東京・三宅島の海岸で15日に撮影された映像だ。
長さ600メートルある浜辺を埋め尽くしていたのは大量のイワシ。13日に福島県沖で起きた地震と、何か関係はあるのだろうか。
水産研究・教育機構で浮魚資源部長を務める西田宏氏に、地震との関連性について聞くと「興味深いところではあるが、直接的な関係はなかなか考えづらい」とコメント。考えられる原因として「このあたりはイワシの産卵海域で、いま、ちょうど産卵期を迎えたイワシがたくさん回遊している」といい、「島周りに魚の全体の量が多い上で、水温などの環境の強い急激な変化によって逃げ切れなかった群が岸・浜に打ち上げられた形になったんじゃないかと考えられる」と語った。


