細胞擬人化漫画「はたらく細胞」、新型コロナで完結「正しい知識の浸透にお役立ちできれば」作者・清水茜の願い

 1月26日発売の月刊少年シリウス3月号(講談社)で完結した人気漫画「はたらく細胞」。2015年から連載をスタートし、赤血球・白血球・血小板などの細胞を擬人化した作品は、楽しみながら学べるとして数々のコラボレーションと、スピンオフが生まれた。アニメも現在、第2期が好評放送中だが、原作ではラスト2話のテーマを「新型コロナウイルス」とし、現在世界が直面する大きな敵についてもしっかりと取り上げた。世界中が今まで以上に、健康に対して考える日々の中で、6年間の連載で作者・清水茜は何を思ったか。原作の完結、アニメ、そして今後について聞いた。

【動画】体内細胞擬人化アニメ「はたらく細胞!!」

――「はたらく細胞」が完結したことについて現在の率直な感想をお願いします。

あまり実感のないままですが、なんとなくホッとしています。

――6年間の連載の中で思い出深いこと、苦労したことなどをお願いします。

人間関係で苦労した事が忘れられないです。ある事で凄く嫌な思いをしましたし、相手方にもそういう思いをさせてしまったんですが、当時は何も改善出来ませんでした。出来なかった事を思い出すと凄く悔しいし、忘れられません。次も同じ事が起きたらどうしようと思うと憂鬱なので、他人は自分の鏡という言葉を胸に、まず自分の態度をどうにか改善するぞと思っています。

細胞擬人化漫画「はたらく細胞」、新型コロナで完結「正しい知識の浸透にお役立ちできれば」作者・清水茜の願い

――連載中、ファンから寄せられたメッセージで印象深かったもの、作品に活かされたものなどあればご紹介ください。

キャラクターのイラストを描いて下さったお手紙や、テスト勉強の役に立ったというお手紙、病気の勉強になったというお手紙があり、どれもとても嬉しかったです。脇役まで見て下さってる方もいらっしゃり、そのキャラがちょっと前面に出る様になったりもしました。

――体内の細胞を漫画、アニメとして紹介したことで、健康に関する様々なコラボレーションも生まれました。大人から子供まで、今までと違った角度で健康について知ってもらえる機会ができたことについてどう思われますか。

お役に立ててとても嬉しく思っています。ただ、自分には至らぬ点が沢山ありましたので、自分がそれを嬉しく思って良いんだろうか、という思いも少しあります。

――作中では赤血球、白血球といった細胞だけでなく、体外から入ってくる菌やウイルス、体内から生まれるがん細胞についても、それぞれの立場があるという描かれ方をしています。どのような思いからでしょうか。

キャラクター化するにあたり、完全な悪人にすると言う事が出来なかったからそういう描き方になったのだと思います。立場も目的も感情も無い完全な「悪」としての悪者は、作者としても理解するのが難しくて描けませんでした。あと、そういう理解の余地の無い悪が体を蝕んでいると思うとちょっとイヤなので、読者の方に好かれる要素があって欲しいとも思っていました。

細胞擬人化漫画「はたらく細胞」、新型コロナで完結「正しい知識の浸透にお役立ちできれば」作者・清水茜の願い

――作品では様々なキャラクターが登場しましたが、特に思い入れのあるキャラクターはいますでしょうか。

ネガティブな意味で思い入れがあるのは何人かいます。独りよがりな描き方になってしまって、もうちょっと上手く描けたら良かったなと思っています。ポジティブな意味では、白血球、赤血球、血小板の3人です。アニメで凄く可愛く動かしていただいたと言うのもありますが、読者の方が描いてくださったイラストなどにこの3人が多くて嬉しかったのが印象深いです。

――現在、「はたらく細胞」は2期、さらに「はたらく細胞BLACK」がアニメ放送中です。作中の体内環境や、テンションも異なる作品ですが、それぞれで伝わってほしいメッセージがあれば、お願いします。

「はたらく細胞‼︎」は、2期も可愛く楽しいアニメにしていただきました。引き続き楽しく学べる作品としてお楽しみいただければ幸いです。「はたらく細胞BLACK」は、本家ではやれない事を大胆にやっていただきました。ギャップも含めてお楽しみ下さい!

細胞擬人化漫画「はたらく細胞」、新型コロナで完結「正しい知識の浸透にお役立ちできれば」作者・清水茜の願い

――アニメ化されて、原作以上に魅力的になったセリフ、シーンなどがあればご紹介ください。

血小板のシーンなど凄く魅力的にしていただきました。全部原作以上だと思ってます!

――原作では、最終話が新型コロナウイルスになりました。作品で触れようと決めた時の思い、実際に描いてみての感想をお願いします。

担当さんとお話しして、コロナで行きましょうと言う事になりました。免疫細胞が概ね集結出来ましたので、最終回らしく楽しんでいただけたらいいなと思いました。

――コロナ禍によって「はたらく細胞」の役割も、漫画連載・アニメ放送当初とは異なるものも出てきたと思います。改めて、このコロナ禍において作品を通じて感じてほしいものはありますでしょうか。

免疫細胞、ウイルス、感染の仕方などについての知識を漫画によって簡単に伝える事が出来ましたら、正しい知識の浸透に微力ながらお役立ちする事になれば良いなと思います。

細胞擬人化漫画「はたらく細胞」、新型コロナで完結「正しい知識の浸透にお役立ちできれば」作者・清水茜の願い

――漫画、アニメのほかにも児童書になるなどの展開もあります。今後、原作以外で展開していきたいものなどあれば、お願いします。

こんなに展開していただけると思いませんでしたので、これ以上はとても望めません。

――最後に原作を読んでくれたファン、アニメを見てくれているファンに向けて、メッセージをお願いします。

ご愛読いただき誠にありがとうございました!お手紙やメッセージなど全て読ませていただき、心の支えとさせていただきました。アニメ2期、スピンオフなど、細胞達はまだまだ元気に働いておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

TVアニメ「はたらく細胞」・TVアニメ「はたらく細胞!!」

(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

TVアニメ「はたらく細胞BLACK」

(C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社・CODE BLACK PROJECT

コミックス「はたらく細胞」

著:清水茜

コミックス「はたらく細胞BLACK」

原作:原田重光 漫画:初嘉屋一生 監修:清水茜

はたらく細胞
はたらく細胞
はたらく細胞!!
はたらく細胞!!
はたらく細胞BLACK
はたらく細胞BLACK