Jリーグを引退した元プロサッカー選手の中村憲剛氏が、川崎フロンターレのようなフットサルのパス回しに興味を示し、視聴者から「やっぱりサッカーIQ高い」などの反響が寄せられる一幕があった。
中村氏は20日に行われたペスカドーラ町田vs立川・府中アスレティックFCの“東京ダービー”でABEMAにゲスト出演した。番組内の人気企画である『教えてFリーグ大学』では、特別編としてFリーグを初めて観る中村氏にフットサルの魅力が詰まった「全員が連動してパスをつないで崩す」、「攻守の切り替えがめちゃくちゃはやい」、「GKが攻撃参加するパワープレーという戦術がある」の3つのプレーを紹介した。なかでも中村氏が興味を示したのが「全員が連動してパスをつないで崩す」場面だった。
バルドラール浦安の4人でパスをつなぎながら相手ゴールを目指す映像を一度見ただけで「(パスを)出して動く、出して動くを繰り返して徐々に相手の陣地に入っていく。最終的に自分がサイドにパスをだして、落としたものをシュート。ボールを触っていない選手もいますが、その選手にも役割があるんだなと思いましたね」とその状況を完璧に描写した。
解説を務めた元フットサル日本代表の横江怜氏も「もうおっしゃる通り」と中村氏の状況把握力に脱帽する。
さらに「フロンターレもこういうプレーが多いですよね」という実況のMCタツ氏のコメントに「(フロンターレのサッカーは)出して止まるのではなく、出してスペースに出ていくので。出してサイドのサポートに行くのかとか、そういうところで似ているところはありましたね」とフットサルと川崎のサッカーに共通項を見出したようだ。
わずか数分の間にフットサルの動きやプレーの意図などを理解した中村氏に対して、視聴者のコメント欄には「やっぱりサッカーIQ高いケンゴウさんは安定感ある話ばかり」、「一週間練習参加するだけで凄い飲み込み早そう」、「やっぱりすごい人だわ!!」、「憲剛さん、一を聞いて十を知る感じ」など驚きのコメントが並んだ。
なお、試合は“東京ダービー”にふさわしい激しい展開のなか、立川・府中が逆転勝利を収めている。
文・川嶋正隆(SAL編集部)