日本のソウルフードとして歴史のある“お寿司”。今、Twitterでは“あるもの”で作った握り寿司に反響が相次いでいる。
投稿主は美大に通っているはま(@ha_ma_73)さん。五美大展(※多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、武蔵野美術大学の5つの美術大学連合による卒業・修了制作展のこと)に作品を展示しているはまさんは、「このご時世なかなか来れないと思うのでここで見て貰えたら嬉しい」と会場に足を運べない人のために自身のTwitterで作品を公開。
作品は「コロナで前期リモートの中、後期にせっせと頑張って彫った卒業制作」で、ツイートを見た人からは「何これ凄すぎる!」「お器用でビックリですね」「思わず食べてしまいそう」などのコメントが殺到。なんと、はまさんの作品は“着色料”無使用の「天然石寿司」だったのだ。
ニュース番組「ABEMAヒルズ」では、投稿主のはまさんを取材。寿司をテーマにした理由は「アルバイトで鮮魚を扱っているため」だといい、「1個作るのに1日真剣にやればできますが、石を見つけるまでに時間がかかります。特に大トロのピンクの石は最後の最後までなかなか見つかりませんでした」と苦労を明かした。
はまさんによると「石寿司」の制作は、まずネタにあった石の塊を探すところから始めるという。カラフルの石を見つけることが大変で、その後はひたすら削って磨いていくが、色が薄い石ほど脆く割れてしまうことも。実際に割れてしまったときは「気持ちの切り替えが大変でした」と振り返る。
削り終わったら、シャリ部分の石と接着させ、薬味があるネタはここで乗せる。削った石が思った色でなかったときは、さらに「いろいろな石の粉を調合して作る」と明かした。
作品のタイトルにした「いただきます」は、「いただきますの文化は日本にしかない文化なので、この題名にした」という。また、作品に人体が混じっていることについて「食品ロスをテーマに棄てられている食べ物も元は命ある存在で、食べ物を大切にしたい想いで、ネタに組み込み制作しました」とコメント。「寿司ネタの柄や石の質感を見てほしいです」と語った。
Twitterで6万以上の“いいね”(※数字は2月24日13時現在)を記録したはまさんの作品は、東京・六本木の国立新美術館の2階女子美術大学立体にて、今月27日まで(※水曜休館)展示されている。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
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