「SDGs」を意識していないと今の就活はダメ?面接でも聞く? 企業の採用担当者に聞く(3)【JICA、野村不動産、三井物産】 #アベマ就活特番
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 3月1日から始まった、2022年卒の就職活動。新たな一歩に期待を膨らませる学生も多い一方で、ネットからは不安の声も聞こえてくる。

【映像】3社の採用担当者に生質問

 いま全世界が取り組むのが、2030年までに叶える、環境保護やジェンダー平等など17個の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」。実は、2021年卒の若者たちが就職先を決めた理由の1位は「社会貢献度が高い」ことだ(ディスコ「就活生の企業選びと SDGs に関する調査」から)。

 Z世代にとってSDGsへのコミットは必須なのか。1日放送のABEMA『どうする? withコロナの就活&働き方』では、3社の採用担当者を招き学生からの率直な質問をぶつけた。

【参加企業・参加者】

・独立行政法人国際協力機構(JICA) 角田和之さん(人事部、2007年入構)

・野村不動産株式会社 加藤美彩希さん(人事部、2015年入社)

・三井物産株式会社 和田佑介さん(人事総務部、2009年入社)

Q.SDGs“やっている感”を出しているだけの会社と実際にやっている会社の見分け方は?

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野村不動産・加藤さん:今の時代、「SDGsをやっていません」と公言している会社の方がおそらく少ないんじゃないか。やはり問題や課題、ニーズを見つけていかないと、そもそもビジネスが成り立ちにくい世の中になってきていると個人的には思っている。いま世の中に物が溢れきっている状態で、ものすごく困っているというのは、こと日本においてはなかなかない。では、私たちもビジネスをしていく上で「何が根底で問題になっているんだろう」と考える必要があるとなると、必然的にSDGsや社会問題といったところに立ち向かっていかないといけないのかなと。

三井物産・和田さん:本業とどれだけ絡めてSDGsを語っているか、取り組んでいるかだと感じている。本業は本業、これはCSRだと分けているところに関しては、多分本腰が入っていないんだろうと思う。ちょっとトリッキーなのが、SDGsに対する取り組みに、アピールが上手かどうかが絡んできてしまっている部分がある。“一生懸命にやっていると思ったら、全然そんな意識はなさそうだった。広報部が上手だった”みたいなのはよくあることかなと。やはり、会社の説明会だったりOB・OG訪問をされる中で、その意識がどういう風に従業員の人たちに浸透しているのかといったところを、率直な疑問としてぶつけていただくのがいいと思う。

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JICA・角田さん:私自身が民間企業で働いていないのでなかなか難しい部分ではあるが、JICAが民間企業をサポートして、その民間企業が開発途上国で社会課題の解決をする、SDGsの解決をするというメニューを持っている。そういったメニューを使われている企業は、間違いなく本業でSDGsの解決をしようということでJICAに提案をされて、JICAからサポートを受けて事業をされている。JICAのホームページで、一緒に開発途上国で課題解決をしている企業がバーっと出てくるので、それを見ていただくと参考になるのではないか。

Q.やっぱりSDGs的なことを意識していないと今の就活はダメだと思いますか?面接でも聞きますか?

野村不動産・加藤さん:うちの会社であればという話だが、人それぞれ価値観は違うので、皆さんが考えることをお伝えいただければと思う。「SDGsや社会課題を解決するのが何よりも大事な価値観なんだ」という方はその思いをぶつけていただきたいし、和田さんがおっしゃったように、OB訪問とかで企業の人と会って「本当なの?」というのをちゃんと突き詰めてみた方がいいと思う。(面接で企業側が)聞く・聞かないは、アピールしてもらえれば質問するというぐらいのところ。

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三井物産・和田さん:面接は30分とか45分とかで結構短い。その中でご自身の生き様について深堀りさせていただきたいので、あまり重視していないことをとりあえず言っておくというのは、時間の使い方として生産的ではないと思う。そういうのが好きだったらぜひ言っていただきたいし、なぜそういうことにコミットしたいと思うのかぜひ会話をさせていただきたいが、時代の流れに沿ってこういうことを言っておいた方がいいんじゃないかというぐらいだったら、ご自身のことをもっと直球で教えていただきたい。自分に正直にやっていただくのが一番いいと思う。

JICA・角田さん:お二人がおっしゃったとおりだと思う。あくまで自分の関心のある企業を選ぶ入り口、ヒントとしてSDGsというものがある。「この企業はSDGsに力を入れているんだ。じゃあちょっと見てみようかな」と。実際に選考に進んだ時に、「二重、三重に言わなくてもすでに自分はこの点が気に入っている」「この企業で自分はこういうことがしたいんだ」「こういうところが自分は合っているんだ」というところをアピールする方に力を注いでいただいてもいいのかなと思う。

(ABEMA/『どうする?withコロナの就活&働き方』より)

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