映画『すくってごらん』の公開記念舞台あいさつが、13日の都内で行われ、キャストの尾上松也百田夏菜子ももいろクローバーZ)、柿澤勇人、石田ニコル、そして、真壁幸紀監督らが登壇した。

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 今作は、世界初の金魚すくいを題材とした漫画『すくってごらん』(大谷紀子/講談社)を原作に、映画化される至っては“歌やダンスの要素”を組み込み、ミュージカル仕立てに変化させたエンタメ作品だ。

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 ミュージカル調という味付け、それが随所にある。そのため、歌えるキャストを集める目的があり、真壁監督が一人一人のキャスティング理由を明らかにしていったところ、主人公を演じる尾上は「華がありつつも、コメディもこなせるとするなら、日本には尾上さんしかいなかった」と迷い無い判断が下されたという。

 その抜擢理由が、“唯一の存在”だったと分かった尾上は「いやいや…本当ですか?」と照れた様子を見せながら「いや…やっぱり俺しかいないか」と返し、笑いを起こした。スグさま「エヘヘ、嘘です、嘘ですよ」とお茶目に振る舞い、オファーを快諾したのは「歌がふんだんに採用された台本を見て、スタッフさんたちのチャレンジグな思いに共鳴したので」と真面目にコメントを繰り出した。

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 続いて、百田のキャスティング理由について監督は「個性が強い尾上さんが主演となると、その個性に負けない強いヒロインが必要でした」と明かしていくと、百田が「そうですね…」と返しつつ、ニヤリ。「強いヒロインと言ったら、私かな」と自分で認め、観客は爆笑。尾上も、この作品「自意識過剰な奴らばっかりだな」と続け、笑いを大きくした。

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 思いかけず始まった“自意識過剰トーク”。尾上と百田が続けたことで、3人目の返答を求められた柿澤にプレッシャーが掛かった。それでも引き出しの多さを見せつけ「完璧を求めるなら、俺しかいない」と言い切り、柿澤も見事に笑わせた。

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 そして、4人目の最後、石田の順番が回ってきた。キャスティングするにあたり、監督はデモ音源「ボーカルの声を頂いて、本当に良い声でした。とても素直で、素敵な歌声だった。これから観てもらう人は楽しみにして欲しい」と褒めちぎった。

 石田も負けじと「まぁ、素敵な声と言ったら、私でしょうね」とすんなり返し、自意識過剰の連続トークを見事に締めた。この流れには、キャストと会場からも「素晴らしい」と声が漏れ、拍手が沸き起こっていた。

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 本作は、ヒロイン役の百田がピアノ演奏に初挑戦したことでも話題になっている。役どころの生駒吉乃として弾き語りを見せており、そのレコーディングは長時間に及んだそうで「監督から『百田夏菜子としての要素を一文字も出すな』というオーダーがありました。なので、何が自分っぽいだろうと悩んだりしました」と苦労した点を振り返った。

 対処していったのは「こうやって歌うと、私っぽく聞こえるって発見があった。なので、如何に自分を削ぎ落して歌うことを研究して乗り切った。新たな私の歌い方を、監督からOKを頂けて嬉しかった」と言い喜んでいた。

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テキスト・写真:野原誠治

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