13日にABEMAで『格闘DREAMERS』の第1回が放送され、“波乱万丈の人生を生きる金の卵たち=DREAMERS”が、LDHのグループ会社で、トレーニングジムの展開や格闘技イベントなどを手掛けるLDH martial artsとの契約をつかみ取り、自らの人生を変えるべくオーディションのサバイバルに挑んだ。
プロアマ問わず、格闘技経験もジャンルも問わない。我こそはと名乗りを上げた応募総数約200名から書類審査に残った52名が1次オーディションに参加。個性的な面々が揃う中、注目を集めたのは総合格闘技歴6年の漆間將生。漆間は参加者のなかで唯一、LDH martial artsとの契約を結びながらオーディションに参加した中村倫也に対して「世界レベルがどんなもんか、ぶっ飛ばしてやりたい」と敵意をむき出しにしてみせた。
中村は2020年にMMAに転向するまではレスリングの選手として活躍し、U-23レスリング世界選手権で王者に輝いた実績を持つ。レスリングの世界について「総合格闘技のベースをやる上でのベース作りのひとつにしかすぎなかった」など、あくまで“通過点”と強調した中村は幼いころから総合格闘技に憧れ、総合の世界王者になることを目標に掲げており「あの頃の俺に自慢できる格闘家になりたい」と意気込んでいる。
華々しい経歴を持つ中村とは対照的に、漆間は幼少期から経済苦だった上、母親が再婚した父親からのDVを経験。自身が小学生のときには包丁を向けられ、一升瓶を投げられるなどの暴力を母親とともに受けてきたという。
壮絶なDV体験を経て「母を守るために強くなりたい」と格闘技を始めた漆間は自ら「『バックボーンはDV』と言ってもいいぐらい。それしかないッスね」と、壮絶な過去を力に変えてきたことを明かした。
会場中が注目をした両者によるスパーリングでは、首相撲からレスリング仕込みの鋭く低いタックルで一気に足をとった中村が漆間の背中を瞬時にマットにつけた。これに勝負の行方を見守っていたGENERATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーが「いいタックルだ」と思わず声を上げる場面も。しかし、マウントをとられた漆間だが、冷静に中村の攻めに対処して再びスタンディングの攻防に持ちこんだ。その後も終始中村がグラウンドの攻防をリード。ハーフポジションからトップへ素早く体を入れ替え主導権を握ったが、漆間が決定的な場面を許さず、スパーリングは終了した。
スパー後、漆間は「正直負けていたと思う」と押され気味だったことを素直に認めると「喧嘩売ってよかった、全然後悔はしてない」とコメント。中村も「まだまだだなって感じがします」と向上心をみせて、実力を認め合った2人は握手を交わしていた。
この2人について同じくGENERATIONSの数原龍友は「ライバルで終わってほしくない」と切り出すと「『いい出逢いだった』『いい刺激をもらえた』『仲間に出会えた』と思ってもらえたらいいな」と続け、この出会いが2人の糧になることを望んでいた。