釣り具、トレーディングカードを次々とカバンに…系列5店に窃盗 被害総額は約150万円
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 今月11日の23時ごろ、2人組の男が埼玉県熊谷市のリサイクルショップに現れた。しばらくすると、ショーケースに陳列されている高級釣り具を1つずつ物色するような仕草をする。

 その後、2人組は一旦離れ、周囲に人がいないか、入念に確認。確認が終わると、意を決したように、再びショーケースの前に戻り、鍵をいじり始める。手元で何かを使って、ショーケースの扉をこじ開けようとしているように見える。

【映像】2人組が窃盗した高額トレーディングカード(冒頭~)

 およそ5分後、鍵が取れると、2人組はその場を離れる。そして再びショーケースの前まで来ると、ガラス戸を開け、商品を次々と取り出し、カバンにつめこみ始めた。

 ショーケースの場所は、釣り具コーナーの1番奥。盗まれたのは、高級リール10点で、最も高額なものは1つ5万円相当の商品だった。被害総額は40万円に上った。

「本来であればショーケースのこちらに(鍵が)ついているんですけども、この鍵自体が、当日なかった。開けたというよりも、無理やりこじ開けたといいますか、壊したという感じが見受けられました」(万代書店・熊谷店 店長)

 この日の被害は、この店だけではなかった。埼玉県内にある岩槻店、さらに川越店でも盗難が起きていた。その間、わずか4時間の出来事だった。

 岩槻店の防犯カメラの映像を確認すると、入店する2人組の姿があった。2人組の服装を見比べると、前述の熊谷店と似ている。手には、同じような黒いかばんも握られていた。

 この店舗で盗まれたのは、5枚のトレーディングカード。中には1枚12万円相当の希少なカードも含まれており、総額25万円分が窃盗被害に遭った。

 この2時間前には、川越市にある店舗でも似た服装の2人組が現れ、高級ブランドの服4点、およそ30万円相当が盗まれた。さらに、今月1日には群馬県伊勢崎市、高崎市の系列店でも同一人物とみられる2人組による盗難事件が起きていて、5店舗合わせた被害総額はおよそ150万円にも上る。

 岩槻店の店長・梅景邦孝さんは「どんなことしても盗むんだなと。腹立たしい。それ尽きると思います」と怒りを露わにする。各店舗では防犯ブザーを導入するなど、新たな対策を行う予定で、警察も防犯カメラの解析などの捜査を進めている。

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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