来年4月から高校の家庭科で「投資信託」など、資産運用に関する授業が行われる予定だ。

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

 高校生への本格的な“マネー教育”導入に対し、ネットでは「金融の知識が乏しい人が多い日本にとっては良いこと」「若いうちはまずお金のことより勉強とか自分への投資が必要」「教える方の人材確保が大変そう」などの声が寄せられた。

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 若者の貧困が問題視され、老後の資産として2000万円が必要とも言われている今。ニュース番組『ABEMA Prime』では、専門家のゲストと共にマネー教育を考えた。

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

 来年から始まるマネー教育に、経済アナリストの森永卓郎氏は「背後に“金融村”の意向が隠れている」と指摘する。

「いかにも役人が考えそうなことだ。仕組み自体の勉強は大切だが、私は背後に “金融村”の意向が隠れていると思う。投資信託なんて、基本はインチキそのもの。普通は働いて稼いで、その中から報酬をもらう。それなのに金融村の人たちは自分たちが作ったポートフォリオで客が損しているのに、自分たちの収入だけは確実に定額で取る。まずは騙されないような、仕組みを覚えなきゃいけない」

 StockSun代表の株本祐己氏は「大半の人は運用するほどの資産を持っていないので、資産運用の勉強をしてもあまり意味がない」と否定的だ。

「資産を運用するより、稼ぐ方が先だ。稼ぐためにどうするか。それを勉強した方がためになるのではないか」

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

■仮想通貨の価値はいくら? 経済アナリスト森永卓郎氏「0円と書いたら干された」


 若者のマネー教育には何が必要なのだろうか。森永氏は過去、仮想通貨を特集した番組に出演。当時の裏話をこう語る。

「例えば、以前、別の番組で仮想通貨の特集があった。『将来的にこの仮想通貨はいくらまで上がると思いますか?』と聞かれて、フリップに私一人が“0円”と書いたら一発で干された。でも、仮想通貨なんて何の資産の裏付けもない。需給だけで値段が決まる。それを投資とごっちゃにしている。そこで確実に儲かるのは取引業者だ」

 一方、株本氏は「"普通は貧乏"であると知ること。学校なら大半の生徒の親は、みんな会社員だ。なのに、会社員になる前提で物事を考えていない。高校時代、ずっとそこに違和感があった」という。

「会社員になるのであれば、それこそ学部とかどうでもいい。大学名でどの会社に決まるか、学歴フィルターで切られる。最終的に『自分は会社員になる』という意識がまず欠けている。会社員になって、そのまま普通に働くと、平均年収では貧乏な生活しかできない。その実態を知って、会社員になる準備をもっと早い段階からしなきゃいけない。ほとんどの高校生は将来的に会社員になる。だからこそ、会社員になって活躍する準備を、早い段階から教育すべきかなと思う」

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

■ 教育すべきは“黙って働け”? リボ払い、借金…本当に必要なお金の教育


 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は、儲け方よりもリボ払いや借金などで、人生を棒に振らないような教育が必要だと語る。

「義務教育で本来やるべきことは、お金の稼ぎ方ではなく『借金しなくてもこうやって暮らせるよ』や『お金がなかったら役所に頼りましょう』など、お金がない人のための教育だと思う。学校の教科書には『貧乏人に儲かる話は来ない』とちゃんと書くべきだ」

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

 資産運用をしていない株本氏も「貧乏人は、金融資産よりも労働力の方が資産価値として高い」と見解を示す。

「貧乏人の状況で資産をうまく運用したところで、大した金額にならない。だったら、頑張って働いて、それこそ土日にずっとアルバイトをすれば、月収が10万円上がって、年間100万円は稼げる。資産運用で100万円を稼ごうと思ったら、めちゃくちゃ大変。貧乏なうちは資産運用を考えなくていいのでは」

 一方、慶應義塾大学特任准教授でプロデューサーの若新雄純氏は「まずは稼いだ金を変に使わない、奪われないことが大事だ」と指摘。お金を無駄に使わない教育に重点が置かれるべきだとした。

高校生に“投資信託”の授業は必要か? ひろゆき氏「“貧乏人に儲かる話は来ない”とちゃんと書くべきだ」

 また、金融庁の計画を見た森永氏は「金融庁が講師を派遣する計画のようだが、そんなことやったら国民がみんな騙されちゃう」と危機感を募らせる。株本氏も「変に金融リテラシーを与えると余計カモられる。教育すべきは“黙って働け”それが一番」と、まずは堅実に働くことを教えるべきだと語った。

 森永氏は、バブル崩壊で借金を返し続ける人生になった同級生が実際にいるといい、「今の株式相場は確実にバブルだ」と明言。

「同級生はうまいことを言われて借金して、都心にすごい不動産を買った。その後、バブルが崩壊した。バブルが崩壊すると、不動産価格は3割くらいに下がる。でも借金は値下がりしないから、結局その不動産を処分して、その後しばらくずっと借金だけを返し続ける人生になった。よく仕掛けを知らないからだ。テレビでもなかなか言わせてくれないが、私は今の株式相場は確実にバブルだと思うので、これからドーンと下がると思う。こう言うと(番組に)出ないでくれと言われる」

 さまざまな意見がある、子供のマネー教育。幸せなお金の使い方と貯め方は、子供に限らず、大人になっても常に学ぶ姿勢が必要なのかもしれない。

(ABEMA/『ABEMAPrime』より)

【映像】高校生に“投資信託”の授業は必要か?
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