河川敷に怒鳴り声が響き渡った。先週水曜、JR中央線の立川駅から日野駅に向かう電車が緊急停止。約26分間の立ち往生を余儀なくされた。
その原因は、電車の進行方向の線路わきに群がり、向かってくる電車にカメラを向ける15人ほどの「撮り鉄」の集団。列車の急ブレーキの甲高い音が周囲に響くと、この集団は三々五々になり現場から走り去っていった。このとき、15人ほどが線路の柵を乗り越えて撮影を行っており、そのうち3人が線路内に取り残されていたという。
この日にラストランを迎えた踊り子185系の廃車輸送を目的とした集まりだったというが、予想外の事態を受け咄嗟に運転席から身を乗り出した車掌が「そこはダメでしょ! こういうルールを守っていないから、こうなるのではないですか?」と思わず声を荒らげると、「皆さんのために電車がとまっているのですよ」と一喝し、諭す一幕も見られた。
この出来事に撮り鉄歴3年の鉄道ファンは「JRで走っている電車の中で、唯一の国鉄型特急なんです。見かけるとテンションが上がる、撮りたくなる気持ちはわかるが、ルールは守って欲しい。撮り鉄全体のイメージも悪くなってしまう」と憤りを露にした。
お笑いタレントの千原ジュニアが「集団心理で、あれだけいたら、まあいいか。となったような気もする」と話すと、週刊SPA!副編集長の田辺健二氏は「このような方たちが、ある意味では日本経済を回しているという側面はあるが、皆さんルールを守っている方が大半。運転手も怒っていたが、本当はもっと恫喝したかっただろう。人命にもかかわることなので、あり得ないことだ」と話した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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