“波乱万丈の人生を生きる金の卵たち=DREAMERS”が、LDH martial artsとの契約をつかみ取り、自らの人生を変えるべくABEMALDHが始動させた格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』でのサバイバルに挑んでいる。番組のテーマは「拳でつかみたい、夢がある」。とはいえ、厳しい生き残りをかけ、目の前に訪れる数々の試練を乗り越えた先に、思い描いていた夢は果たして存在するのか…。そこで夢を叶えるべく格闘の世界に飛び込む若者が増えるいま、日本の格闘シーンの一線で活躍する選手や関係者に、「格闘技に夢はあるのか?」という共通のテーマをストレートに投げかけるリレー形式のインタビューを実施。第5回目は、ABEMAで放送された格闘リアリティ番組『格闘代理戦争』を勝ち上がってONE Championshipで活躍し、女子アトム級GPへの参戦を控える平田樹選手。気になる彼女の答え、胸の内とは――。

― 平田選手から見て、格闘技に夢はあると思いますか?

夢はありますね。まさに今の自分がそうかなって。『格闘代理戦争』から始まって、そこで優勝してONEに上がって、今度はベルトを目指すトーナメントに出させてもらう。いいストーリーだな、夢あるなって思います。

― 格闘技を始めた当初は、どんな夢を抱いていましたか。

特にそんな大きなことは考えてなかったですね。「試合で勝てたらいいなぁ」くらいでした。そこからすぐ『格闘代理戦争』。周りの選手が凄かったので、勝つにつれて自分のことを知ってもらえる感じで。

― 夢を抱くというより、夢が向こうからやってきた…という感じですか

一番下からのスタートでしたからね。それは今も同じだと思います。ONEでも下からだし、このトーナメントも挑む側で。そう思うと『格闘代理戦争』もそうだったんですけど、やることをしっかりやってれば結果いろんなものがついてくるのかなって。

―『格闘代理戦争』からの人生の変化が凄いですよね。

凄いですね。バイトしながら格闘技をしていたのが嘘みたいです。そのバイトの期間も、ほぼないくらい(笑)。めっちゃバイト楽しいなっていう記憶だけで終わってるんで。でも、楽しいというのが一番大きいですよね。楽しいから格闘技をやってきたし、それで強くなれたので。

― アマチュアで『格闘代理戦争』に出場して優勝。そこからONE直行。異色のキャリアですが、自分ではどう受け止めてますか。

『格闘代理戦争』出身っていうのはずっとついて回ると思うんですよ。それは嬉しいことで。胸を張っていきたいです。もしONEのチャンピオンになっても、『格闘代理戦争』から出てきたっていうのは言われたいですね。そこが自分のスタートなので。

― 今は『格闘DREAMERS』が放送されています。『格闘代理戦争』と内容は少し異なりますが、格闘リアリティ番組として平田選手は先輩になりますね。何かアドバイスはありますか。

アドバイスとかそんな(笑)。でも注目されるとモチベーション上がると思います。自分はそうでした。こういう番組に出るのはチャンスだし、出てる人からしたら絶対楽しいと思います。1話ずつ公開されるたびにどんどん有名になっていくんですよ。本人たちは「うわ、今日は〇人フォロワー増えた!」とか思ってるんじゃないですか(笑)。あとエゴサーチもめっちゃしてると思う(笑)。自分もやってたんで。

― この状況を楽しめる人がチャンスを活かせるんでしょうね。

そう思います。外を歩いて声をかけられたりするのもモチベーションが上がるんですよ。『格闘DREAMERS』に出てる人たちもいま楽しいでしょうね。楽しんでやるのが一番です。

― 柔道の時はどうでしたか?

最初は「オリンピックに出たい」みたいに思ってましたね。ただ選手としてやっていくと、柔道が楽しくなくなってきた時期があって。ケガがあったり結果が出なくて楽しむことができないと、壁に当たった時に下を向いちゃって。今はそうなってないんですけど「いつか来るかもしれない」と思ってます。

― その経験があるからこそ、いま「楽しもう」と思える?

そうですね。それに周りが強い選手ばっかりなんで、勝てない時もあると思うんですよ。そこでくじけることはないかなって。プロ4戦ですからね。まだまだこれからだと思います。

― 『格闘DREAMERS』の選手たちにも楽しんでほしいと。

ホントそうです。まして今の若い子たちはみんなABEMA見てるんで。たぶん原宿とか歩いてたら速攻で声かけられると思いますよ。自分も高校生の時に恋愛リアリティショーとか見てました。凄い流行ってましたよ。寮でみんなで集まって見て「この2人、絶対くっつくよね」とか言いながら(笑)。まさか自分がそのABEMAに出るっていう。

― まして今回はLDHのファンの人たちも見ているかもしれない。

絶対見てますよね。番組で輝いた選手がいて、その人にLDHが好きな人がファンでついたら最高じゃないですか。

― 平田選手もLDHのアーティストが好きだとか。

そんな詳しくないんですけど。三代目(J SOUL BROTHERS)とか。ジャニーズ系よりちょっとヤンチャなほうが(笑)。

― 今は子供の頃から格闘技をやっていて、技術的にレベルの高い、若い選手が増えていると思います、そんな中で、これからプロを目指す世代に何か伝えたいことはありますか。

体つきもそうですし積み重ねてきたものがありますよね。だからある程度のところまでは勝てると思うんですよ。でも上のほうに行くと通用しないことも出てくる。そこは結局、プロとしてどう練習するかだと思います。自分の周りでも子供の時から柔道やってた、空手やってたっていう選手は多いんですけど、それは「最終的に格闘技をやるために」っていう感じですね。

― 「柔道や空手、レスリングで勝てなかったから」ではなくて、プロという目標があってアマチュアがあると。

そういう感覚になってきてると思います。柔道も、オリンピックに出た人くらいしか注目されないんですよ。有名になりたいとか、そういう夢があるんだったらプロのほうがいいのかなって。

― 平田選手の今の夢は?

グランプリ(トーナメント)があるので、そこで勝つことですね。そこで勝っていけばまたいろんなものがついてくるし、チャンピオンになったところでまた“『格闘代理戦争』出身の”って言われたいですね。

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