映画『裏アカ』が4月2日より公開。それを記念し、公開記念舞台挨拶が開催され、主演の瀧内公美、加藤卓哉監督が登壇した。
「2015年に撮った作品である本作ですが、デビュー作でもあるので昔の友達とか俳優さんとかが連絡をくれたり劇場にきてくださったりして、初めて今日は感謝する日なんだなと感じました」と加藤監督は感無量な様子。作品のオファーから出演を決めた理由について聞かれると、瀧内は「真知子のキャラクターは自分自身とかけ離れていたし、SNSを活用していない人間だったのですが、監督ご一緒してみたいと言ってくれたこと、オリジナル脚本であったことなどもあり挑戦させていただきました」と原作ありの作品が多い邦画の中で、挑戦的な姿勢でもあったと話した。
撮影で印象に残っていることについて瀧内は「監督と沢山ディスカッションしたことですね。撮影時間は13日間だったのですが、準備期間の方が長かったので監督と過ごした時間がすべて濃厚でした。あと本作は監督が助監督時代の仲間と一緒に進んでいったみたいな感じでしたね。みんなが監督と真摯に向き合って、アイディアを出す人がいっぱいいましたね(笑)」と話すと、加藤監督は「ガラスに表の真知子が映るシーンの絵コンテを書いたら、みんなにつまらないと言われまして(笑)何度も書きなおしたなんてこともありましたけど、色んな意見の中から贅沢に選ばせていただけてありがたかったです」と話した。
また二人は居酒屋でのシーンが思い出深かったとのこと。瀧内は「先輩方が自由なお芝居をするシーンだったので、その場その場で反応しなくてはいけないので大変でしたね。あと、木村大作さんがカメラを撮ってくださったシーンでもありました。途中からいろんな激が飛んで、誰が監督がわからなくなるくらいでしたね(笑)」と話すと、監督も続けて「木村さんはいつもしゃべらない人なのですが、現場に入って調子も上がってきて、神尾くんにも『こっちを見て演技して!』とか言い始めて。神尾くんもびっくりしてましたね(笑)」と話し、会場は笑いの渦に。
作品のテーマでもある「裏アカウント」を持っていたとしたらどんなことを呟きたいか聞かれると瀧内は「フレンチブルドックが大好きなので、それをずっと見ていたい(笑)。でも結局仕事の愚痴になっちゃうよね…」などと話した。
最後に瀧内は「2週間ぐらいの上映なので、何か感じていただけたらSNSなどで宣伝していただけると嬉しいです」と話し、監督は「表裏を決めるのは自分自身。自分がどう感じてどう動くか、真知子の心情を通して考えるきっかけになってほしい。」と語った。
(c)2020映画『裏アカ』製作委員会