諫山創氏による世界的ヒット漫画「進撃の巨人」が、4月9日に発売される「別冊少年マガジン」(講談社)5月号でついに、最終回を迎えました。壮大なストーリーで重要キャラクターでさえ次々と命を落としていく中、主人公エレン・イェーガーに寄り添い続けたミカサ・アッカーマン。そんな最強ヒロインであるミカサの名シーンを振り返ってみましょう。
■ミカサ・アッカーマンって?
主人公エレンの幼馴染。幼い頃、エレンに命を救われた恩があります。両親を惨殺されたミカサにとって、エレンは大切な家族。トレードマークの赤いマフラーは、エレンにもらったものです。ミカサが調査兵団に入った理由は、「エレンを守るため」ですが、「並の兵士100と等価」「失えば人類にとっての大損害」と評されるほどの戦闘能力の持ち主です。また、劇中では非常に珍しい東洋の一族の生まれで、右手首には、一族から代々受け継がれてきた印がつけられています。アニメ版では、声優の石川由依がミカサの声を担当しています。
■ミカサの名シーンまとめ
・「……私にマフラーを巻いてくれてありがとう…」(原作第50話、アニメ第37話)
戦場で絶体絶命の危機に陥り、ミカサは「エレン 聞いて 伝えたいことがある」とまるで最期の言葉のようにエレンに想いを伝えました。普段はポーカーフェイスのミカサですが、「私にマフラーを巻いてくれてありがとう」と目に涙を浮かべながら微笑むシーンは、ヒロインの肩書にふさわしい可憐さです。その後のエレンのセリフも含め、エレンとミカサの関係性を象徴するような名シーンです。
・「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!」(原作7話、アニメ第7話)
エレンが巨人に捕食されたとき、ミカサは自暴自棄になるかと思いきや、号泣するアルミンに対して、「今は感傷的になっている場合じゃない」と冷静に諭しました。そして、仲間たちに新たな作戦を伝え、「戦わなければ勝てない」と発破をかけました。人前で話すことに慣れていないせいで、たどたどしい演説ではありましたが、ミカサの不器用な言葉が周囲に勇気を与えました。
・「死体がどうやって喋るの?」(原作第5話、アニメ第6話)
巨人の襲撃に遭い、住人たちが急いで避難しようとする中、大量の荷物を持ち出そうとして道をふさぐ権力者の一行がいました。一刻の猶予も許されない状況、もちろんミカサは彼らを退けようとします。「オレはこの街の商会のボスだぞ!?」と相手に脅されると、ミカサは心底不思議そうに「死体がどうやって喋るの?」と答えたのでした。つまり、ミカサは殺す気満々ということ。なんとも恐ろしいヒロインです。
・「不毛…」(原作第31話、アニメ第23話)
「女型の巨人」の正体がアニであることが判明しました。しかし、あまりに衝撃的な事実に、推理をしたアルミン自身も強いショックを受け、エレンも信じられない様子でした。ふたりが説得を試みる一方で、ミカサは「これ以上、聞いてられない 不毛…」と超硬質ブレードを抜いて、いち早く戦闘態勢をとりました。戦いを恐れず、迷いがない。ミカサの恐ろしさと同時に、かっこよさを感じさせるシーンです。
・「私が尊重できる命には限りがある。そして…その相手は6年前から決まっている」(原作48話、アニメ36話)
ユミルを助けてもらえないか懇願するヒストリアに対して、ミカサはこの言葉を返しました。もちろん、「その相手」とはエレンのこと。ミカサの行動原理を端的に表したセリフです。ミカサの言動は時に冷酷に感じられますが、それは「エレンを守る」という目的が最優先だから。つまり、ミカサの恐ろしさとは、エレンに対する深い愛情と表裏一体のものなのです。
■エレンとミカサが迎える結末とは?
もちろん、こちらで紹介したものは、ミカサの名シーンのごく一部です。物語の中で、エレンとミカサの関係性は複雑に変化していきました。漫画で、そしてアニメでこの2人のラストを見届けましょう。
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編にあたるエピソード(動画リンクつき)
完結編(前編) | |
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88 | 地鳴らし |
89 | 自由の翼 |
90 | 絶望の淵にて |
完結編(後編) | |
91 | 天と地の戦い |
92 | 心臓を捧げよ |
93 | 長い夢 |
94 | あの丘の木に向かって |