諫山創氏による世界的ヒット漫画「進撃の巨人」が、ついに完結しました。アニメとしても大ヒットした作品ですが、この作品の中でトップクラスの人気を誇るキャラクターが、調査兵団の兵士長・リヴァイです。“人類最強の兵士”であるリヴァイは、取っつきにくい雰囲気をしていますが、実はとても仲間思い。そんな魅力にあふれたリヴァイの名シーンの一部を紹介します。
■リヴァイって?
調査兵団の兵士長。“人類最強の兵士”と称され、巨人化していない生身の肉体でも「獣の巨人」を圧倒するほどの戦闘能力の持ち主です。無愛想かつ乱暴かつ神経質で、エレンたちにとっては恐怖の対象です。しかし、仲間思いな良い上司という一面も。調査兵団13代団長であるエルヴィン・スミスは盟友で、彼の遺志を継ぎ、リヴァイは苦闘を続けます。アニメ版では、声優の神谷浩史がリヴァイを演じています。
■リヴァイの名シーンまとめ
・「約束しよう 俺は必ず!!巨人を絶滅させる!!」(原作第3巻の特別編、アニメ9話)
普段は口が悪く横暴なリヴァイですが、実はかなり仲間思いです。死にゆく部下の手を握り、「お前は十分に活躍した そして……これからもだ お前の遺した遺志が俺に“力”を与える」と彼の今までの戦いぶりを労いました。きれい好きのリヴァイが、一切ためらうことなく、血で汚れた手をぎゅっと握っているところからも優しさが伝わります。戦いで命を落とした大勢の部下たちのことを忘れず、リヴァイは戦い続けます。
・「バカ言え 俺は元々 結構喋る…」(原作32話、アニメ24話)
落ち込むエレンを励ますかのように饒舌なリヴァイ。エレンが「今日はよく喋りますね」と指摘すると、このように返しました。リヴァイのさりげない優しさ、そして意外とお茶目なところが垣間見えるワンシーンです。ちなみに、こちらのシーンでは、カップの取っ手ではなく上部を持つ、リヴァイの独特なカップの持ち方も話題に。ファンの間で「リヴァイ飲み」と呼ばれています。
・「何で勘違いしちまったんだ 俺から逃げられるって…」(原作113話、アニメ73話)
「獣の巨人」の力を宿すジーク・イェーガーにとって、リヴァイは天敵のような存在です。ジークは恐るべき方法でリヴァイを足止めしようとしましたが、全く通用しませんでした。戦慄するジークに対して、リヴァイが言い放ったセリフです。「獣の巨人」を倒すことを誓ったリヴァイには、どんな策略も通用しません。一連のシーンからは、リヴァイの圧倒的な強さ、そして兵士としての覚悟が伝わってきます。
・「夢を諦めて死んでくれ 新兵達を地獄に導け 『獣の巨人』は俺が仕留める」(原作80話、アニメ第53話)
なぜリヴァイは、特に「獣の巨人」に強い殺意を向けるのか?それは盟友エルヴィンとの約束が関係します。自分自身と、新兵たちの命を犠牲にすれば勝機があるかもしれない――。苦悩するエルヴィンに対して、リヴァイは「夢を諦めて死んでくれ」と伝えました。自分の頼みを聞いて死んでいったエルヴィンのためにも、リヴァイは絶対に「獣の巨人」を倒さなければいけないのです。
・「お前ら ありがとうな」(原作69話、アニメ第47話)
常に仏頂面のリヴァイが微笑んだ貴重なシーンです。女王となったヒストリアは、エレンたちを引き連れて、これまでの仕返しとしてリヴァイにパンチしました。しかし、リヴァイは怒ることなく、むしろ穏やかに感謝を伝えたのでした。ケニーとの戦いは、リヴァイ自身にとっても大きな意味を持つ出来事でした。だからこそ、104期生たちの普段通りのにぎやかさに救われた部分があったのかもしれません。
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編にあたるエピソード(動画リンクつき)
完結編(前編) | |
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88 | 地鳴らし |
89 | 自由の翼 |
90 | 絶望の淵にて |
完結編(後編) | |
91 | 天と地の戦い |
92 | 心臓を捧げよ |
93 | 長い夢 |
94 | あの丘の木に向かって |