『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

 お笑いコンビのチョコレートプラネットが、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』に声優としてゲスト出演。作品の舞台は、全寮制の超エリート校・天カス学園こと私立天下統一カスカベ学園で、カス組に在籍する2人組の不良・ヨーヨーと給食袋の声を長田庄平と松尾駿がそれぞれ担当する。

 アニメ『クレヨンしんちゃん』の映画第29弾となる本作。完成披露舞台挨拶直後の2人を直撃すると、まるで漫才のような掛け合いが行われた。ぜひテキストで2人のやり取りを楽しんで欲しい。

アクターとしての可能性を感じた

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

――これまで数々の名だたるお笑い芸人の方々が映画『クレヨンしんちゃん』のゲスト声優を務めてきました。オファーが来た時の率直な感想を教えてもらえませんか。

長田:まさか自分たちが映画『クレヨンしんちゃん』に出演出来るだなんて、最初はドッキリかと疑っていました。でも、本当ということでめちゃくちゃうれしかったですし、いただけた役がヨーヨーというのも感慨深くて…。なんせ昔、ヨーヨーで何回か遊んだことがあったので。

松尾:何回か?

長田:ええ。何回かヨーヨーで遊んでいたのを、もしかしたら見てもらっていたのかなと思うとめちゃくちゃうれしいですね。

松尾:僕もずっと見ていた『しんちゃん』に出られるなんて思っていませんでしたし、特に映画の声優を務めるというのはすごく光栄というか、芸人として売れた証だと思っています。僕は給食袋という役で、みなさんは馴染みがないかもしれないですが、僕は小さな頃、給食袋を使っていたんです。それがやっぱりオファーに繋がったのかなと。

長田:うん、うん。

松尾:ありがたいですよね。しかもこの映画の中で持っている給食袋とまったく同じデザインのものを持っていたので、本当にビックリしています。声優としてもこれまでに出したことのない声を出しているので、ぜひそこにも注目して欲しいですね。

長田:僕らのネタの中でも、これまで出したことのない声なんじゃない?

――収録前に何かシュミレーションは行ったんですか?

松尾:僕の声はキーが高めなものを求められることが多いので、それを用意していったら、現場で「低い声でお願いします」と言われて、準備はまったく意味なかったですね。割と等身大でやりつつ、新境地を開拓した感じでした。

――今回お2人は学園の人気メニューのやきそばパンを手にしたしんのすけたちにヨーヨーと給食袋を使って絡む役柄ですが、やはりその掛け合いが見どころ?

長田:そうですね。僕らはヤンキーの役でちょっと柄が悪いんですけど、でもそこまで悪い奴じゃないというめちゃくちゃ難しい設定で……これは演技派の俳優さんでも演じるのは相当難しい役だと思います。

松尾:うん、出来ないだろうね。

長田:その役に今回、芸人としてチャレンジさせてもらえたのはうれしいですし、アクターとしての可能性を感じることが出来ました。

――そんな撮影現場で印象に残っていることは?

長田:思ったより、収録が早く終わって褒められたことですね。普通だったら、もうちょっと時間掛かるだろうね。

松尾:そうだね。掛かるだろうね。

――お2人のスキルの高さを感じさせるエピソードですね。

長田:そうですね。あんまり、自分で言うことではないと思いますけど、上手に出来たのかなと思います。手応えもありました。

――今作の映画の作風はミステリーという大きな特徴もあります。

長田:そうですね。しんちゃんの世界にミステリーがどう絡むのかは見どころだと思いますし、まさか風間くんがおバカになってしまうという。そこも注目ですよね。

松尾:何と言っても映画のポスターでは青春と書いて“ミステリー”と読ませますから。この意味を皆さんにも汲んでもらって、見ていただけたらと思います。

長田「寝る前に必ず相方の写真の前で手を合わせて“ありがとう”と呟いてます」

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

――お2人はこれまで映画『トイストーリー4』『名探偵コナン』など数々の作品で声優を務められましたが、これまでの経験は活かされましたか?

長田:めちゃくちゃ活かされていると思います。今までで培ったスキルが全部『クレヨンしんちゃん』に繋がっていたんだと思います。

松尾:これのためにやってきたと言っても過言じゃないですね。

長田:本当に僕らにとってこの作品は集大成というか。アニメーションが出来上がっていない中で、アフレコをしたんですが、初めての現場だと合わせるのが難しかったりもしますけど、僕らは場数を踏んでいるので、全然ビビらずに演じられましたね。

――間とかもバッチリ?

松尾:はい、バッチリでした。本当のプロの技術の集大成を見せられたんじゃないかと思います。

――結果を出すために、お2人で練習もされたりしたのでしょうか?

長田:早朝の5時にヨーヨーと給食袋を持って、公園に集まったよね。

松尾:春日部のね。

――練習のために、埼玉の春日部まで?

長田:はい。もちろんです。『クレヨンしんちゃん』の本場の雰囲気を味わうことは大切なことですから。

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

――『クレヨンしんちゃん』の映画は友情や家族との絆がクローズアップされたりすることが多いですが、お2人が考える“コンビ仲を良好に保つ秘訣”があれば教えてください。

長田:僕は寝る前に必ず相方の写真の前で手を合わせて“ありがとう”と呟いてます。そういう感謝の気持ちを忘れないことが大切なんじゃないですかね。

――長田さんのこのルーティーンを松尾さんはご存知でしたか?

松尾:これは僕もちょっと知らなかったですね…。でも僕もお見せすることはできないですけど、背中に長田さんのタトゥーが入っています。

長田:そうなの?

松尾:うん。長田さんの宣材写真をデザインにしたタトゥーががっつり入っているので、お風呂に入った時に鏡で見て、“俺にはいつも長田さんが付いている”と自分に言い聞かせて、日々活動させてもらっています。

長田:僕もふくらはぎに松尾さんのタトゥーが入っているよ。

松尾:えっ!? 本当に?

長田:うん。松尾さんがIKKOさんのモノマネをしてる時の表情が入ってる。右足と左足がくっ付くと、1人のIKKOさんになるんだ。これはあまり言えないことだけどね。

松尾:だって俺も知らなかったもん……。(少し間があって)これ大丈夫(笑)? そろそろ怒られないですかね? 僕ら多分おかしなことばかりを言ってる。

長田:(笑)。

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在

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――これまでの映画『クレヨンしんちゃん』で、何か思い入れのある作品はありますか?

長田:『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年公開)は感動して泣きました。野原ひろしが若いときから人生を振り返る回想シーンがあるんですけど、それはすごくジーンときて、胸を打ちました。作品自体もなかなか子供向けの映画で扱われないような部分が描かれていると思って、非常に感銘を受けましたね。

松尾:僕は1作目(『アクション仮面VSハイグレ魔王』<1993年公開>)を映画館に観に行って、下敷きを買った思い出があります。小学生高学年の頃ですけど、帰り道で漫画も買ってそれがうれしくて、その日の記憶は未だに残っています。下敷きもまだ実家にあるんじゃないかな。

――今作の2人のキャラクターのビジュアルには、どんな印象を持ちましたか?

長田:僕らがアニメになるとこんな風になるんだと思って、すごくうれしかったですね。

松尾:僕もこういう不良っぽい役はやったことがなかったので、収録がすごく楽しみでした。

長田:それでいて、どことなく僕らっぽさも残っていたので、そこもうれしかったよね。

松尾:そうだね。でも1つ思うのは、いつも僕らがイラスト化される時、僕の方がずんぐりむっくりな体型になるんです。けれど、実は僕の方が長田さんより、身長が高いんですよ。そこだけは引っかかりますね。

長田:まぁまぁ。

――今作には仲里依紗さんとフワちゃんもゲスト出演します。劇中で絡みはありますか?

長田:絡みはないですね。僕らは主にしんちゃんやマサオくんとの掛け合いなので、そこはちょっと残念でしたね。

松尾:ただフワちゃんとは散々、バラエティ番組で絡んでいるので、今回はなくても問題ありません(笑)。むしろしんちゃんのキャラクターと絡めてうれしかったです。

――何か印象に残っているやり取りはありましたか?

長田:しんちゃんがボケて、それに対してノリツッコミする場面があったんですけど、それは印象に残っています。しんちゃんと念願のボケの応酬が出来ました。

松尾:『しんちゃん』に出てくるキャラクターって、結局しんちゃんに振り回されるじゃないですか? 僕らはまさにそんな役をやらせてもらいました。僕らから絡んでいきながら、結局最終的にはしんちゃんに振り回されているという、夢のような共演で、非常にうれしかったです。

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

――お2人にとってしんちゃんはどんな存在ですか?

長田:本当に小さい頃から見ていたので、僕にとって1番身近に感じられるキャラクターですね。

松尾:ずっとふざけているけど、決めるところは決めるという、“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在というか、師匠ですよね。僕も近いうちに、しんちゃんを見習ってお尻とかも出していこうと思います。

――最後に今作で注目のキャラクターを教えてください。

長田:ボーちゃんですね。映画になると何故かすごく頼もしくなる様が見ていて気持ちが良いし、そこは毎回楽しみにしています。

松尾:僕は結局、しんちゃんってすごいなと思いました。主人公として、真ん中に立ち続けることは大変ですけど、周りを動かしていく人望と発言力と行動力に脱帽でした。ぼくもしんちゃんのようにありたいですね。

取材・文・写真:中山洋平

『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』

『クレヨンしんちゃん』は“芸人はこうあるべき”と教えてくれる存在 チョコレートプラネット インタビュー

近日公開

監督:髙橋渉

脚本:うえのきみこ

声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ ほか

声の特別出演:仲 里依紗、フワちゃん、チョコレートプラネット

主題歌:マカロニえんぴつ「はしりがき」 (TOY’S FACTORY)

公式サイト:shinchan-movie.com

(c)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2021

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