映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の初日舞台あいさつが23日、都内で行われ、キャストの佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、江口洋介、そして、大友啓史監督らが登壇した。
舞台あいさつでは、主演・佐藤の素の部分を探る一幕が。青木が、佐藤の隠れた一面について「あちこちの地方ロケ、その場所にある色んな焼肉屋さんに行ったときのエピソードです」と話し始めた。
「明日の撮影を乗り切るため、焼肉で精をつけていたわけです。その注文でハラミのタレを頼んだときに、たまたま『すいません、今日は切らしていまして…』って謝られていたのに、佐藤さんの顔…顔の神経が全部ブチ切れたような表情だった。さっきまで、あんなにクールだったのに…」と盛り気味で話し笑わせた。
その出来事は一作目の撮影時のようで、時間が経っているため「すっかり忘れていた」と返した佐藤。しかし、すぐに「いま思い出すと腹が立ってきた」と認め、意外な食い意地をあらわにし、笑いを大きくした。
2012年から始まった劇場版は、およそ10年のタイミングで完結。主演の佐藤は、「この『るろうに剣心』は僕の原点であり、あの時、この作品の緋村剣心という役に出会わなかったら今の僕はいない」と話す。"2作連続"で描かれるシリーズ最終章は、4月23日と6月4日に分けて、全国ロードショー。動乱の幕末期と明治維新後の時代を通し、史上最高のクライマックスが落とし込まれる。
無事に迎えた初日の舞台あいさつ。会場を訪れた「るろ剣」ファンに向かって、佐藤は「先ほどスタッフの方々と話していて気づいたのですが、ちょうど2年前の4月23日、4月22日の深夜1時ぐらいにクランクアップしたんですね。だから、今日という一日は、色んな意味で忘れられない一日になりそうだなと思っていて、非常に感慨深いです。我々にとって大切な作品を皆さんに見ていただける日が来たかと思うと幸せな気持ちです。ここまでやってこれたのは、支えてくださった皆様がいてくれたからです。本当に大変感謝しております。本当にありがとうございました」と周りに対する感謝の気持ちで溢れていた。
文・写真:野原誠治