シニアと呼ばれる世代にある変化が起きている。広告代理店・ADKでシニア世代のマーケティングを研究している稲葉光亮氏は「自分をオタクだと思うような、シニアが増えてきている」と話す。
 稲葉氏が所属する「今どき☆新シニア研究所」が行った60代へのアンケート調査では、およそ10年で男女共に「自分はオタクだと思う」と答える人が圧倒的に増えている。一体なぜなのだろうか。
「特に60代の方々は、生まれて物心ついたときにアニメを見始めている。中学になると青春ドラマを見たり、アイドルを追っかけたりする。追っかけ、親衛隊、ファンクラブの“元祖”が彼らだ。そこは今のオタクに通じるところがある。消費や行動がアクティブなのでオタクとアクティブを足して、弊社では“オタクティブシニア”と呼んでいる」(稲葉光亮氏)