4月22日(木)19時50分より『KINGDOM : LEGENDARY WAR』♯4が、ABEMAにて独占配信された。2次バトルでは、各グループがそれぞれ別グループの曲をアレンジし、パフォーマンスを披露する内容になった。さらに、1次バトルの動画再生数とグローバル投票の結果も発表され、両評価ともStray Kidsがトップに躍り出た。
▶映像:『KINGDOM : LEGENDARY WAR』♯4
『KINGDOM : LEGENDARY WAR』は、人気と実力を兼ね備えたボーイズグループ6組が、王座をかけて真剣勝負を繰り広げる番組。出演グループは、BTOB、iKON、SF9、Stray Kids、ATEEZに加え、昨年Mnetにて放送された前哨戦『Road to Kingdom』で勝ち上がったTHE BOYZ。それぞれのグループが、与えられたテーマに沿って、ダンスやセットなどシーンすべてを自分たちで作り上げて対決する。なお、MCは東方神起が務めた。
「期待値が高かっただけに、少しがっかり」「無難」専門家からの厳しい評価
1次バトルの出演者独自の評価と専門家評価の結果の順位が発表された後、各グループは「2次バトルの参考にする」ため、専門家のフィードバックを真剣に読み込む。1位のATEEZは「ライブのダイナミックさと現場のリアリティーを生かし、コンセプトを複雑ではないディテールでやりとげた」、「エネルギーを舞台でさく裂させた。うまく練られていた」と絶賛コメントで埋まっていたようで、メンバーは「僕たちが見せなければいけないというものが伝わってうれしい」と笑顔を見せた。
2位のStray Kidsには、「何度もステージの転換があったのが逆にマイナスだった」という厳しい評価もあったものの、「白黒の調和を通して、内面との闘いがうまく表現されていた」というものもあり、メンバーも「いい評価だけだったら次への発展がないよね」と、しっかりと受け止める。3位のTHE BOYZには「ステージという物理的な制限さえも超えた。非常に新鮮だった」と高評価の一方で、「『Road to Kingdom』のプレッシャーがあったのか、期待値が高かっただけに、少しがっかりもあった」と、実力が十分ゆえの課題点も残る。
4位のBTOBに寄せられたコメントは「ストーリーの演出があったほうが、集中度が高まったと思う。ストーリー性が感じられなかった」とあり、メンバーも「その通り」とうなずいてみせる。5位のiKONは「編曲がしっくりこなかった。無難」と評価がくだる。そして最下位のSF9は「ハイライトがなく、そのまま流れる感じで残念だった。特にこれといったところがなかった」と指摘されており、メンバーも「その通りだと思う。何かひとつインパクトが必要」と、2次バトルへ臨むヒントにしていた。
前代未聞!2次バトルのテーマは「RE-BORN」!他チームの曲を自分たちがアレンジ
それぞれの強み、弱みなどが見えてきたところで、2次バトルが始まった。テーマは「RE-BORN」。「RE-BORN」は「生まれ変わる」という意味だが、6つのチームのうち、曲を変えて歌うチームを決め、そのチームの曲を各グループの解釈で「RE-BORN」させてほしい、というお題内容だった。トータルの点数は1次バトルと同じく2万点となり、内訳については、出演者独自の評価が25%、専門家評価が25%、ファンが参加できるグローバル評価が40%、10%がパフォーマンス動画の再生回数。そして、ATEEZがiKONを、BTOBがStray Kidsを、THE BOYZがSF9の曲をアレンジして披露することになった。
SF9がパフォーマンスするTHE BOYZの『The Stealer』、見事なノワール世界を演出し「完全に違う歌!」の声
トップバッターとなったのはSF9。THE BOYZの何の曲を選ぶか、メンバーで会議を開き話し合い、『The Stealer』が最終候補に残った。「Stealerは盗むことだから“もっと高い順位を奪う”“王冠を奪う”という意味でやってもいいと思う」と高順位奪還への思いを新たにする。そして、「ジャンルがノワールになるんじゃないかな。ストーリーを具体化するのはどう?」と『The Stealer』のパフォーマンスをノワール色強めに行うように、方向性を固めていった。
そして、「ステージの演技経験がないので、アドバイスかヒントがほしい」と、チョン・ソンア先輩に電話をし、実際に演技指導を行ってもらうことに。ミュージカル俳優として、韓国で演技派トップクラスといえるチョン・ソンファ。前回のバトルも見たと言い、「焦っているんじゃないかな、と思う。パフォーマンスには理由があるべきで、ダンス自体が持っている感情的なポイントを見せないと、いい点が取れない」と言い、具体のディテールに基づく演技アドバイスをメンバーにほどこす。真剣に取り組むメンバーらは、めきめきと上達。「レッスンで教えてくださって、バトルに備えるときどんな態度で臨めばいいかわかりました!」、「先輩が教えてくれて、パフォーマンスがスムーズになりました」と霧が晴れたような顔に。
いよいよ、SF9のステージが始まった。オープニング、9人が横並びになり、ダンサーと向き合い喧嘩をするような流れをやってみせる。これまでとは打って変わり、コンセプトをがちがちに固めた気合いの入った演出に、見ていたほかのグループも「おお!」と声をあげる。曲が流れると、ますますノワール感は加速、「完全に違う歌になってる…」と口を開けたまま驚く者も現れた。銃を使ってみせたり、上半身をはだけさせたり、黒い傘を効果的に使うなどの演出に、「すごくうまくこなしてた」、「アクション映画を見ているみたい」と、全員が準備を重ねたことが如実に表れたSF9に拍手を送った。
オリジナル曲をアレンジされた側のTHE BOYZは、「本当に格好よかったです。僕たちのバージョンはエッジがあり、ダンディーな感じなので、ワイルドでタフにRE-BORNさせてくれました。見ている間、とても楽しかった!」とノワール調に生まれ変わった『The Stealer』を披露したSF9に敬意を払っていた。
THE BOYZ、SF9の『O Sole Mio』を情熱的にアレンジ!iKON「このステージが一番良かった」と称賛
続く2番手はTHE BOYZ。今度は反対に、彼らがSF9の曲をアレンジする。どの曲をセレクトするか悩むメンバーたちは、「1次バトルが終わって、いろいろ考えました。今の状況を共感してくれる人に会ったらどうなのかな、と。少し特別な時間を設けたいと思います」と、『Road To Kingdom』で共に戦ったグループに“再会”することに。
そして、久々に会い、同窓会のようなムードに喜び合うメンバーたち。やがて、THE BOYZメンバーが、「『Road To Kingdom』のときは“これをどうやったんだろう”と思うものが多かったけど、それをもう1回すべきなのかな?やるなら何をすればいいか、悩ましくて。2次バトルでは、得意なものをやるのか、新たにちょっと殻を破る挑戦をすべきか…」とこれまでライバルだったからこそわかり合える彼らに、率直に悩みを打ち明けた。すると、相談を受けたグループは、「THE BOYZの長所は、華やかなパフォーマンスもだけど、ストーリーラインがいいと思う。新しい挑戦をしても、どのグループよりも素晴らしいステージを披露できるのでは?もっと自信をもって臨んで!」と励ます。
親身な言葉に感銘を受けたTHE BOYZメンバーは、「たくさん悩んで心配したけど、進むべき方向を取り戻した気がする。ちょっと気が楽になりました」、「本当に大事なのは僕たち同士。僕たちにはできる、よくやっているという自信が重要なのを忘れていました」と気持ちを一新。そして、「頑張って準備すれば、いい結果が出る。新たな挑戦をして長所を最大化できる『O Sole Mio』に決めました!」と、タンゴの情熱と、熱い恋を表現する曲に決定。
いざ、本番でパフォーマンスを行う段になると、太陽が映し出され、大きな鳥かごが登場するというTHE BOYZらしい奇想天外な世界観がお披露目された。鳥かごの中には女性がひとり入っており、その女性とジュヨンがタンゴを踊るパフォーマンスからスタート。曲が流れると、「鳥肌が立った」、「完全にTHE BOYZのスタイルで解釈してるじゃん!」とほかのグループも浮足立つ。持ち味であるそろったキレキレのダンスで、徐々にたたみかけると、「すごく情熱的」「とてもパワフル」「コンセプトがすごいよ」と、鏡とLEDもうまく用いた演出にも賞賛が集まった。最後は矢を放つ仕草もそろってやってみせ、統一感のある仕上がりに。
iKONは「『Road To Kingdom』と全部合わせてこのステージが一番よかった」とべた褒め。アレンジをされたSF9側も、「ラテンポップは難しいジャンル。難しいものをうまく組み合わせて、作り上げてすごい。THE BOYZらしく、本当にかっこいいし、すごいし、ありがたいなと思う。かゆいところに手が届いた感じ」と、新解釈で誕生した曲に好印象の様子。
しかし、終了後、サンヨンは「なんで火がつかないんだよ!」と、落胆を見せた。どうやら、弓の先に火を灯すパフォーマンスを披露する予定だったのだが、うまくいかず、本番では炎がないままやり切る事態に。メンバーは、「火がついていたらAプラスの技だったけど、よくやったよ」とねぎらうが、サンヨンは「火がつかなかったので、格好よさというものが演出できなくて心残りです。メンバーにも申し訳ないです」と、しょんぼり。「こういう失敗を踏み台にして、次は一生懸命頑張りたい」と、リベンジを誓った。
iKON、ATEEZ『INCEPTION』をヒップホップ調にアレンジ「こんなアレンジなんて、夢にも思わなかった」
そして、3番目に披露するのはiKON。曲決めの会議ではATEEZの曲のよさで盛り上がり、「この曲がキャッチーで好き」、「ヒップホップ曲のほうが僕たちに合うんじゃない?」などワイワイ。打ち合わせの段階では、曲をミックスする案も出たものの、結局1曲で決めることになり、『INCEPTION』が選ばれた。「『INCEPTION』はコンセプトがはっきりしてるよね。うまく解釈できると思うから、もう少しアイデアを出し合おう」と編曲とダンスの案を熟考する。「『INCEPTION』といえば何?」、「夢。夢と関連付けたらいいと思う」、「夢では不可能がない。バランスが大事だと思う」、「コンセプトに走るとiKONの魅力が見えなくなるかも」と、真剣に話し合った。
ダンスの強弱や編曲に細かくこだわり、レコーディングも重ね、練習に没頭するiKON。煮詰まったところで、「外に出よう」と地下からベランダのある屋外に出たメンバーたち。どうやら夜からずっと練習し、朝になったことも気づかなかったようで、「朝だね」「日が昇ってるね」「こんな時間になってるなんて知らなかった」と口々に言い合う。そして、「練習生時代みたい。こういうのが日常生活だった」、「汗まみれで宿舎に歩いていた」と全員で朝日を眺めながら思い出話に花を咲かせる。「『KINGDOM : LEGENDARY WAR』が僕たちを初心に帰らせたね」、「正直きついよね。でもこれが終わればプラスになっているはず。だから大変だけど頑張ろう」と、改めて思いをひとつにしていた。
本番が始まると、コマが回るモノクロの映像が流れ、CHANがひとりで登場し、しっとりと決める。その後もメンバーがひとりずつ登場しては、セットの壁が動いていく演出で曲の世界観を魅せた。ほかのグループは「iKONの曲みたい!」、「格好いい!」と、さすがの迫力に色めき立つ。ヒップホップ調のアレンジも、iKON色を強くするのに一役買っており、「こんなアレンジなんて、夢にも思わなかった」と絶賛が相次いだ。
終了後、iKONメンバーたちも「心残りはありません、すっきりした!」、「雰囲気、よかったでしょ」、「まったく心残りがないステージ」、「このまま帰りたい(笑)」と達成感に満ちたコメントを残す。ATEEZメンバーも「iKON先輩らしく編曲して、ダンスも演技もしてくださったので光栄でした」と、喜びをあふれさせていた。
番組の最後には、前回の1次バトルの動画再生回数とグローバル投票の結果も発表された。動画再生回数の1位はStray Kids、2位はiKON、3位はATEEZ、4位はBTOB、5位はTHE BOYZ、6位はSF9という結果に。またグローバル投票の結果は、1位はStray Kids、2位はSF9、3位はiKON、4位はBTOB、5位はATEEZ、6位はTHE BOYZだった。次週は、2次バトルの4番目のグループから放送になる。果たして結果は…!?次回の『KINGDOM : LEGENDARY WAR』は4月29日(木)19時50分より日韓同時で無料放送!。