「ブレーキを踏んだのに加速」池袋暴走事故、飯塚被告の主張に遺族が絶望
【映像】ABEMAでみる

 2019年4月、池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した事故で、逮捕・起訴された飯塚幸三被告(89)が27日、初めて法廷で事故当時の状況を話した。

「アクセルを踏んでいないのにエンジンが高回転になりました。意図しない加速で車が制御できないことを非常に恐ろしく感じました」

【映像】事故当時、飯塚被告が乗っていた車 前方が激しく大破している(冒頭~)

 飯塚被告は、過失運転致死傷の罪に問われていて、事故当時、アクセルは踏んでいないと無罪を主張している。

「アクセルペダルを見ると、床に張り付いているように見えました」

「ブレーキを踏みましたが、ますます加速しました」

 ブレーキを巡っては、これまでの裁判で目撃者が出廷し、「当時ブレーキランプは一度も点灯していなかった」などと証言している。また、検察側も「アクセルペダルを踏みこんだデータは残っているが、ブレーキを踏んだデータは残っていない」とした上で、ブレーキとアクセルを踏み間違えたと指摘していた。

 この事故で、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんは、今回の飯塚被告の主張に憤りをあらわにした。

 裁判後の会見で、松永さんは「事故後、今日の裁判の後が一番絶望しました。簡単にご冥福を祈るとか言わないで欲しいです」とコメント。「あまりにもひどい……。あんな人にね、あんな人に、妻と娘の命を奪われたなんて」と声を震わせた。会見には、亡くなった真菜さんの父親(63)も同席し、「今日の話を聞くと矛盾だらけで……。よく平気でそういうことが言えるなと。人として人間として、最低の人ですね」と悲痛な胸の内を明かした。

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

【映像】池袋暴走「ブレーキ踏んだが加速」
【映像】池袋暴走「ブレーキ踏んだが加速」