1日に『格闘DREAMERS』が放送され、朝倉未来が率いる選手に練習生らが戦いを挑んだものの、惨敗する結果に。朝倉未来が「実力差、ちょっとあった」と振り返ると、元DREAMフェザー級王者でドリーマーズ総監督の高谷裕之が教え子の惨敗を受け「イラつくな…」と悔しさと苛立ちを露わにした。
高谷裕之が2次オーディション通過者の柳田龍彌、漆間將生を引き連れて訪れたのは東京・赤坂にあるスポーツジム「トライフォース赤坂」。そこで待っていたのは、格闘技イベント「RIZIN」で活躍するトップファイターで“路上の伝説”こと朝倉未来だ。
1年前、朝倉は自身による格闘技指導全面バックアップ企画「朝倉未来1年チャレンジ」を実施。格闘家を夢見る500人が挑み、3人が合格した。この企画に挑戦し、不合格となったのが柳田と漆間で、今回は同企画の合格者にスパーリングを挑むこととなった。
戦う相手はヒロヤと畠山祐輔。ヒロヤはすでに総合格闘技イベント「DEEP」でプロに昇格し、畠山はDEEPで3戦2勝の戦績を上げている強敵だ。
勝負には勝つつもりだと意気込む高谷だったが、朝倉とヘッドギアの有無でもめる場面も。高谷は装着を求めたが、朝倉の意見を飲んでヘッドギアなしでスパーをすることに。危険はないと判断した朝倉に、DREAMERS陣営は「舐められている」と感じていた。
さらに朝倉は「尺のほうだけ伸ばしたい」とコメントすると「すぐに決めるのだけはやめてもらって」とヒロヤと畠山に指示。勝利を疑わず、落選した相手など眼中にないといった様子だ。
スパーは5分3ラウンド、肘なしのユニファイド・ルールで実施することに。第1試合、柳田とヒロヤが対戦。序盤はお互いに出方を探っていたが、ヒロヤは柳田の攻撃をかいくぐってタックル。さらにヒロヤは柳田の右足をロック。開始24秒、鮮やかな足関節で柳田の1本負けとなった。
あまりにあっけない展開に絶句する高谷とは対照的に、朝倉は苦笑いを浮かべて「違うじゃん、当初の作戦と。尺短いよ、マジで」とヒロヤを説教。「練習試合になってないから」と再度のスパーを提案すると、高谷は「こっちは負けてるんで何も言えないんだけど、もしやってくれるなら」と受諾。しかし結果は変わらず、腕十字固めで柳田は2連敗を喫した。
第2試合目は漆間と畠山。序盤キックの応酬から入るも漆間が右フックを打ったタイミングで畠山がタックル。漆間は倒されずに金網を背にして耐え、膠着状態となってブレイクに。畠山に対して朝倉から「もっと攻めて」と指示が飛んだ。今度は漆間が飛びかかるようなワン・ツーからタックルを仕掛ける。漆間は足関節を警戒していたが、畠山が体を返して上下が逆転、サイドポジションに。その後も緊迫したやりとりのなか第1ラウンドが終了。
しかし第2ラウンド、畠山が漆間を金網に押し込んで背後をとると、チョークを極める。漆間は畠山をマットに叩きつけるなど抵抗したが、そのままタップして1本負けとなった。
この結果に朝倉は「やっぱり1年間ずっと懸けてきただけあって実力差、ちょっとあったかな」とコメントする一方、「1年でこれだけ強くなれるという証拠」と話し、苦い敗北を喫したドリーマーズの2人にエールを送った。
対する惨敗を喫した高谷はショックを隠し切れない様子。「こっちの覚悟が足りなかった」と反省すると、最後に「イラつくな……」と、行き場のない感情を吐き出していた。