“人種差別DM”に八村塁「こんなの毎日」 日本に潜む人種差別問題、米の抗議デモは他人事ではない
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「日本には人種差別が無いと言ってる人がいるけどこうやって人種差別発言をする人がいます」

 東海大学バスケ部の八村阿蓮選手が、自身に送られてきた人種差別的なダイレクトメッセージをTwitterに公開した。ダイレクトメッセージには「死ね」などの言葉のほか、差別的な言葉が記されている。

 阿蓮選手の投稿にNBAワシントン・ウィザーズで活躍中の兄・八村塁選手も「こんなの、毎日のようにくるよ」と反応。日常的に人種差別を受けていることをうかがわせた。

 富山県出身で日本人の母とベナン出身の父のもとに生まれた2人。塁選手は去年6月、黒人差別に抗議するデモに参加するなど、以前から人種差別の撤廃を訴えていた。

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 さらに、今月4日、所属するウィザーズがチーム写真を公開。各選手が着ているTシャツにはそれぞれ単語が書かれていて、塁選手の胸には「EQUALITY(平等)」という言葉が記されていた。

【映像】八村塁選手が所属するチーム写真 選手それぞれの単語(1分40秒ごろ~)

■日本に潜む根深い人種差別問題 アーサー牧師「第三者も声を上げて」

 このニュースに、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたアーサー・ホーランド牧師は「日本にも民主主義の中に根深い差別がある」と話す。

「差別をする側は、自分にその言葉が向けられたらどういう気持ちになるか、自覚がない。意識改革が必要だ」

 自身も差別された経験があるというアーサー牧師。人の目に触れるような場所を避けて、ダイレクトメッセージなどで人種差別的な内容を送るような人にどのように対処するべきなのだろうか。

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「声を上げることが重要だ。差別を受けた側だけでなく、第三者からも『それってよくないことだよ』と声を上げる。それが差別された人の心の支えになる」

 去年、黒人男性が白人の警察官に首を圧迫されて死亡した事件をきっかけに、抗議デモが広がっているアメリカ。他人事と捉えず、日本国内の人種差別についても議論を行う余地がありそうだ。

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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