戦国武将・松永久秀が愛し、久秀の死後、あの織田信長も手に入れることができなかったとされる伝説の茶釜「平蜘蛛(ひらぐも)」を、あなたも所有できるかもしれない。
這いつくばる蜘蛛のようなフォルム。胴体に彫り込まれた模様も忠実に再現されているこの「平蜘蛛」。実はぬいぐるみだ。
「平蜘蛛」という茶釜。戦国武将の松永久秀が所有していたとされ、信長に渡したくないため最期を共にしたという説もある。明智光秀が主人公のドラマでもタイトルに採用されるなど、重要アイテムとして登場した。
売り出したのは天下分け目の決戦の舞台、関ケ原に隣接する岐阜県垂井町にある小川新聞店。小川一仁社長は「平蜘蛛という茶器は歴史ファンの中では有名なアイテム。これを実物大で作りたいと思ったのですが、普通に作ってはおもしろくないのでぬいぐるみにしたという次第です。(平蜘蛛の)実物は残っていなくて、レプリカであったり平蜘蛛の名前が冠してある茶器があるので、映像・文献などを参考にして弊社の独自解釈で作っています」と話す。
「平蜘蛛ぬいぐるみ」の使い方について、小川新聞店のTwitterでは、仕事中に疲れた時のちょっとした休憩のお供に、頭の上にのせて体幹を鍛える道具に、お茶のそばに置いて“戦国武将の嗜み”を体験できるように、といった事例を紹介している。
「本当は鉄でできていると思うんですけど、茶器をふわふわのぬいぐるみにしたということで、手触りがいいとか一緒に抱いて寝ているとか楽しんでいただけている様子です」(小川社長)
「平蜘蛛ぬいぐるみ」(税込2530円)は、先月売り出したところ初回分100個が即座に完売。今月中旬にも5倍の500個が店の通販サイトなどで売り出される予定だ。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)