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 永野芽郁主演『地獄の花園』が5月21日(金)に公開。共演には広瀬アリス菜々緒川栄李奈…と、華やかな顔ぶれが揃った同作だが、そのストーリーは「地上最強のOL」というテッペンを目指し喧嘩に明け暮れるヤンキーOLたちの派閥争いというかなり特殊なもの。多くの猛者たちの中で永野はどのように“普通OL”直子を演じたのか。そして彼女の考える“最強”とはーー。

自分自身が強くなったと錯覚!?「今、街中で襲われても大丈夫かも(笑)」

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――今回、永野さんが演じた直子は“普通OL”といいつつ一風変わったキャラクターでしたが、意識したことはありますか。

永野:OLという役が初めてだったので、どうしたらいいのかなと思いましたけど、休憩時間の過ごし方は自分が現場でスタッフさんと話しているときの感じとか、学校の休み時間みたいな感じと変わらないのかなと監督と話してイメージを膨らませました。

――アクションシーンの感想はいかがですか。

永野:どうつながるのかなと思っていたので、完成した作品を観たときはびっくりしました。

ワイヤーアクションは楽しかったです。浮いているときの体重のかけ方で、自分が想像してる体勢になれなかったり、難しくて慣れるのに時間がかかったんですけど、ワイヤーがあったから出たカッコよさがありました。

強くなったような気分にもなれました(笑)。だって「3歩行ったら上がるね」って言われたら、本当に上がるんですよ!?空中走ってる…!みたいな。後ろにワイヤーがついてるので、(前方の)視界には何もないんです。本当に自力で飛んでいるかのようで「すご~い」みたいな(笑)。

――永野さん、すごく強かったですよね。

永野:はい、周りの人がどんどん飛んでいきました!(笑)力を入れずに右手で殴ったら、人がパーンと飛んでいくので、「今、街中で襲われても大丈夫かも」と錯覚しました(笑)。

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――たくさんの方と戦っていましたが、インパクトのあった共演者はどの方ですか?

永野:小池さんと対峙するシーンは、すごくハードなアクションでもありましたし、すごく印象に残っています。実際に小池さんに初めてお会いしたのも、アクションの稽古の場だったので、すごく緊張していました。「もしご本人に当たったらどうしよう…」と。最初はなかなかうまくいかなかったのですが、本番ではスピードも上がって、お互いの組み手がうまくいきました。本番になるとやっぱり違うんだなというのを改めて感じたシーンでした。

――小池さんとはすぐに打ち解けられましたか。

永野:「はじめまして」で殴りあっていたので、他の現場でご一緒するよりは、距離が縮まる速度は早かったと思います(笑)。

小池さんはすごくパワフルな方で「疲れた」とか言わないんです。先輩として尊敬できる方だと改めて感じました。

注目すべきは特攻服に入ったヤンキー漢字?

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――『地獄の花園』のOLさんたちは同じ制服でも着方が違うし、衣装も面白いですよね。永野さんはビジュアルで特攻服姿を披露していましたが、着てみた感想はいかがですか?

永野:私、本編では特攻服着てないんです。ずっと皆さんが「特攻服着てるの羨ましい!」って言っていて、着させてもらっているときもあったんです(笑)。なので、パンフレットのビジュアルで着させてもらえるって聞いたときはすごく嬉しくて、たくさん写真撮りました!

それぞれお洒落だし、結構こだわった刺繍も入れていただいて。私のはTHEな「夜露死苦(ヨロシク)」とかが書いてあるんですけど、皆さんのは結構ふざけてるのも入ってるんです。なので、皆さんの特攻服の文字を見るのも楽しかったです。ぜひ映画を観る際には探してみてほしいです!

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(ヤンキーOLたちの衣装も注目ポイント!)

――そこも見所ポイントですね!今回のファッションも素敵でしたが、今後、お仕事で挑戦したいヘアメイクやファッションはありますか?

永野:これまで普通の女の子の役が多いので、「お洒落な女の子が頑張る話」みたいなのをしてみたいです。スタイリストさんとお話しして、自分で一から衣装も決めたり。

“即決”の永野芽郁、早着替えに自信あり

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――OLたちが「最強」を目指して戦う本作ですが、実際に出演者の中でボスを決めるなら?

永野:遠藤憲一さんじゃないですか!(笑)普段すごく明るく優しく誰でも気さくにお話ししてくださるので、そう言った意味でも、一番束ねてくれそう。みんなが「エンケンさ~ん!」ってなりそうです。

――それでは、永野さんが今回の共演者の中で最強なところは?

永野:えーなんだろう……いろんなジャンルに長けている人ばかりなんですけど……早着替え!私、普段からめっちゃ着替えが早いんです。仕事の日も起きるのは15分前なんですけど、着替えに1番時間取らないんです。今回も衣裳部さんが「早すぎて追いつけない!」っておっしゃっていたので、早着替えは結構自信あります。1位取れそう(笑)。

――早着替えのコツがあるんですか?

永野:全部脱いで渡されるのを待ってます(笑)。

あと、メイクがつかないように脱ぐのも得意です。なのでフェイスカバーをつけるのも待たなくていいので、その分早いです(笑)。

――永野さんはお洋服が好きなイメージがあるんですけど、それは普段もよくお買い物されているから鍛えられたのでしょうか?

永野:はい、大好きです!でも、買い物では試着しないんです。見て、「あ、これ私着るな」と感じたものをサクサク買っていきます。何事も行動・決断が早いかもしれません。悩まないんです。

――決断が早い方なのですね。

永野:早すぎて心配されることもあります。「もうちょっと考えなよ!」って(笑)。

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――今回のオファーも即決だったんですか?

永野:即決です。なんなら台本を開く前に「え、やりたい!」って言っていました(笑)。「バカリズムさんが脚本で関さんが監督です」って聞いた時点で、「絶対おもしろいじゃん!」って確信があったので。でもマネージャーさんからは「やりたいのは分かったけど、一回本読んでみて!」って心配されました(笑)。

――(笑)ちなみに最近即決したことはありますか?

永野:昨日、大きな観葉植物を買いました。お家に結構あるんですけど、寝室にはなかったので、それ用に。お店には番組で行かせていただいたのですけど、収録後に即決しました。

「何事にも真っ直ぐで柔らかい人」永野芽郁が“最強”だと思う女性像

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――現在21歳の永野さんですが、大人になった実感は湧いてきていますか。

永野:20歳になったときは正直あまり違いが分からなかったんですけど、21歳になって、ようやく大人になったなと実感しました。大人として自覚して行動しなきゃと思いました。

――何かきっかけがあったんですか?

永野:お母さんと旅行に行って、乾杯できたときに感じました。お母さんを旅行に連れて行ってあげれるようになったんだなとしみじみ感じて、すごく嬉しかったです。

――永野さんが「最強だな」と思う理想の女優・女性像はどんな方でしょうか。

永野:何事にも真っ直ぐで柔らかい人って強いなと思います。どうしても気が立っちゃうときや、思うようにいかなくて落ち込んじゃうときがある。でも、それを自分の中で消化して、柔らかく見せられる人ってすごく素敵だと思います。いつかそういう女性になれるように、いろんなこと経験していきたいなと思います。

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――永野さんの女優人生において今回の現場で学んだことはありますか。

永野:アクションあり、コメディありの、ぶっ飛んだ世界観を経験したからこそ、人を楽しませる楽しさをまた感じましたし、そういう風な女優さんであり続けられたらいいなと思いました。また一つ大きなエネルギーをもらいました。

――最後に『地獄の花園』の見所をお願いします。

永野:登場人物全員のキャラクターがバラバラなので、どこの派閥を見ても面白いんですけど、最終的にみんなが一つになっていく感じが私はすごく好きです。どのシーンを観ても笑える映画になっています。何も考えずに、ただ楽しんでもらえたら嬉しいです。

――本日は楽しいお話ありがとうございました!

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写真:You Ishii

取材・文:堤茜子

(c)2021『地獄の花園』製作委員会

映画『地獄の花園』オフィシャルサイト | 2021年5月21日(金)公開
映画『地獄の花園』オフィシャルサイト | 2021年5月21日(金)公開
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