「素手でやりたい」危険な予感…RISE初の“オープンフィンガー”グローブ戦に反響
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 5月16日、無観客試合として開催される『RISE on ABEMA』の中でもとりわけ注目されているのは、オープンフィンガーグローブでの試合だ。RISEでは初の試みだが、発表されると大反響。男女問わず「自分もやりたい」と声を上げる選手も多かった。

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 判定なし、オープンフィンガーグローブ着用という以外は通常のRISEルール。15日の会見では伊藤隆代表がRISE用オープンフィンガーグローブをお披露目。グローブ内部にバンデージを巻く余裕を持たせるなどの特徴がある。

 この“実験マッチ”で対戦するのは、いずれも好戦的なファイター。山口裕人vs松本芳道、山口侑馬vsYA-MANというカードは、伊藤代表が「最初にオープンフィンガーでやるならこのメンバーしかいない」と言うほど。

 カード決定の会見では乱闘騒ぎもあったが、試合前日の計量、会見では4人とも落ち着いたコメント。松本は「今日も揉めてやろうと思ったけど(計量直後で)喉乾いてるし」と笑わせた。とはいえ裕人と松本が並んだ姿は、両者のタトゥー含めド迫力だ。

 オープンフィンガーグローブに関しては、4人とも「意外と分厚い」と感想を語っている。昨年、裕人に敗れ今回がリベンジマッチとなる松本に至っては「これなら素手でやりたいくらい。失神させたい」と言うほど。しかしクッションがあることで「脳が揺れやすいかも」(裕人)という言葉もあり、実際にやってみなければ分からない部分も多い。

 試合に向け、YA-MANは出稽古先のMMAジムでオープンフィンガーグローブでのスパーリングを重ねて対策十分。松本は同じジムの総合ファイターに違いを聞いたそうだ。裕人も総合ファイターにアドバイスを求めると「思い切り殴ればいい」とシンプルな答えが返ってきたという。本人もポイントは「もらわんことと先に当てること」とコメント。侑馬もいつも通りに闘うとし、その心構えをこう語った。

「技術とか対策とかあると思うけど、最終的にギャンブルできるヤツが勝つ。開き直って強くいけるか。いくってことはいかれることもある。そのギャンブルができるかどうか」

 この4人であれば、アグレッシブな闘いになるのは確実。「いつも通り」の打ち合いの中で、オープンフィンガーグローブがどんな作用をもたらすか。伊藤代表は、オープンフィンガーグローブはボクシンググローブより小さいためディフェンスがしにくいと言う。

「ブロックしても、その隙間からパンチが入ってしまうんです。いかによけるかが大事で、技術が求められます」

 今回はあくまで実験的な試みとしてのオープンフィンガーグローブ導入。しかし内容しだいで今後のRISEにおける大きな流れになる可能性もある。どんな闘いになるか、RISEがどう変わるか。そこまで含めて興味深い新機軸だ。

文/橋本宗洋

【映像】一触即発! 危険すぎる…フェイスオフ 【ABEMA 格闘TIMES】
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