中国で、またも有名女優による脱税疑惑が浮上している。手口が似ていることから「第2のファン・ビンビン騒動」とも。

【映像】COP25でスピーチもしたジェン・シュアンさん

 2018年、4カ月以上も消息不明になり世間を騒がせる事態となった、ファン・ビンビンさんの巨額脱税事件。ハリウッド映画に出演するなど世界的に知られていたファン・ビンビンさんは、二重契約による手口で約23億円を脱税。約146億円の支払いを命じられた。

 今回の渦中の人は、中国を代表する有名女優、ジェン・シュアンさん。テレビドラマ出演の際、二重契約書を作り脱税したとの疑惑が持たれている。その契約の舞台となったのが、香港の代表的映画をリメイクしたドラマだという。

 ANN中国総局長の千々岩森生氏は「中国では“陰陽契約”という言い方をする。ネットに出ている実際の契約書を見ると、表で契約しているのは4800万元(約8億円)だが、裏には1億1200万元(約19億円)の契約があって、この表と裏を合わせた27億円の契約。表の8億円分しか税金を納めず、19億円分はジェンさんの母親が設立した会社にドラマの制作会社から投資をするという形で、無税ではないが表より税金が大幅に安い」と説明する。

 中国では映画業界への税金が高く、“陰陽契約”は商慣習になっていたという。そんな中で、ファン・ビンビンさんの巨額脱税事件が発覚した。「ファン・ビンビンさんの時に終わったと思っていたので、今回『まだあったのか』というのが正直なところ。ファン・ビンビンさんの時、映画界みんながやっていることはわかっているので、当局が一定の自白期間を設けて、実際に多くの俳優が手を上げた。その部分はお咎めなしということで収束すると思っていたので、また出てきて驚いた」。

 中国メディアによると、今回の脱税を暴露したのは元交際相手の男性。今年1月、その男性とあるトラブルが起き、高級ファッションブランド「プラダ」が契約解除に至るほどの騒動となった。

 ジェンさんはアメリカで代理母に依頼し、2人の子どもが生まれた。しかし、脱税を暴露した当時、交際中だった男性と子どもが生まれる前に破局。すると、ジェンさんの「子どもをあげる」などとした発言が中国のSNS上に流出し、批判が殺到した。中国では代理出産が禁止されており、当局からも法の抜け穴を利用したと非難された。

 さらに、元交際相手の男性は、ジェンさんの母親との会話を記録したテープも公開。ファン・ビンビンさんの事件以降、出演料の契約は5000万元(約8億5000万円)までに収めるというルールができたが、テープには「5000万元超は責任を追及される」「7500万元(約13億円)の95%が口座に振り込まれた」と、ルールをわかった上で脱税を企んだとみられる発言が残されている。

 ファン・ビンビンさんは巨額の支払いを命じられたが、ジェンさんは今後どのような展開になるのか。千々岩総局長は「税務当局が脱税事件として調査を始めているので、逃れるのはかなり難しいと思う。ファン・ビンビンさんも巨額の罰金を支払ったが、ジェンさんもそういう結末になるのでは。代理出産の件もあり、ジェンさんはアメリカにいるという話がある。ドラマの制作会社に我々が取材したところ、ノーコメントで電話を切られてしまったが、ここがまずお金の出どころとみられているので当局の調査が入っている。彼女は帰国したのかこれからするのかわからないが、そうなれば本人に話を聞いて、母親をはじめ家族に調査が入るという流れではないか」との見方を示した。

(ABEMA/『倍速ニュース』より)

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