コロナ禍によって、離れた家族に会えない人も多かった今年のゴールデンウィーク。帰省のほかにも、病院や施設の面会が制限されるなど、大切な人に対面で会えないような状況が1年以上続いている中、Googleが発表した新たなコミュニケーションツール「3D対面装置」が話題になっている。
【映像】“究極のリモート”が可能に!? Google新技術「3D対面装置」
別名“魔法の窓”と表現されたこの装置では、3Dディスプレイと3Dキャプチャを組み合わせ、まるで相手が目の前にいるような体験を実現。従来のビデオ通話よりも、お互いの姿をリアルに映した通話を楽しめる。
3D対面装置の発表前、Googleは「大切な人に直接会えない人」を招待し、テストを実施。遠く離れた場所で暮らし、1年以上も会っていない姉妹は「本当に触れられそうな気がしたわ」と感極まっていた。
オンライン化が進み、従来のビデオ通話などの会話はできるものの、「画面の向こう側」としての距離感は縮められない。しかし、Googleの3D対面装置を使えば、相手と直接会っているかのような体験ができるため、テストの参加者らも驚きと感動を隠せなかった。
3D対面装置は、現在一部のオフィスでしか利用できず、今後は医療やメディア企業などでデモを行い、テストを重ねていく予定だという。
Googleは機械学習や空間オーディオ、リアルタイム圧縮の技術を応用し、より画期的なディスプレイシステムを開発中で、これらは技術プロジェクト「Project Starline(プロジェクトスターライン)」によるものだという。近い未来、3D対面装置によって“究極のリモート”が可能になるのだろうか。Googleは「今年の後半にはもっと多くのことをお伝えできると思う」としている。
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