「男より賢いのはモテない」「女は家事が当たり前」Z世代が感じたジェンダーの“違和感” 世代間で理解度に差も
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 若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.』が今月、around20(15~24歳/222名)を対象に実施した「Z世代のジェンダーに対する意識調査」を発表。結果に注目が集まっている。

【映像】Z世代が“違和感”持った言葉まとめ「男なのにメイクしてんの?」「女なのに結婚したくないの?」(4分30秒ごろ~)

 対象者に「LGBTQ+についてどれくらい知っているか?」と聞いたところ、認知率は76.2%と、Z世代にとってLGBTQ+が身近な存在であると分かった。また、参考にする情報源(※複数回答可)として、SNSを活用した情報収集(48.2%)やテレビやニュース(45.5%)、インターネットの記事(40.1%)、LGBTQ+の当事者(22.5%)、インフルエンサー(21.6%)といった声が寄せられた。

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 この結果に、SHIBUYA109 lab. 所長の長田麻衣氏は「今回の調査では実際にインタビューもしていて、LGBTQ+に関してすごく身近に感じているZ世代の人たちが多かった。インフルエンサーの発言で知ったり、友達が実際にカミングアウトしてくれたりといったパターンも増えている。Z世代にとって、LGBTQ+は珍しいものではなくなっている」(以下、長田麻衣氏)

 親世代や社会全体とのギャップはどのように感じているのだろうか。Z世代の視点から見た各世代別の理解度を調査したところ、同世代は63.0%、親世代は24.3%、社会全体は23.9%だった。同世代と比較し、親世代や社会全体の理解度に2倍以上の乖離を感じている結果になった。

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 また「日常でジェンダーやLGBTQ+関連で違和感を持ったシーンや言葉があるか?」(自由回答)という質問には、「男のくせに泣くな」「女子力高いね」「女なんだから家事をするのが当たり前」「女だから男より賢いのはモテないよ」「女なのに結婚したくないの?」「恋人の有無を聞くときに『彼女(または彼氏)いる?』と聞かれること」など、固定概念に捉われた発言に違和感を持ったZ世代から、意見が多く寄せられた。

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「『女の子なら男の子が好き』などの固定概念でひと括りにされると『モヤッとする』といった声があった。家庭の中で『お兄ちゃんはテレビを観ているのに、女の子だから料理しろと言われる』といった子もいる。固定概念や偏見に気付いて『今後どうしていくべきか?』とZ世代の子たちはすごく考えている」

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

【映像】Z世代のジェンダー 各世代の「理解度」に差
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