中部地方に位置する岐阜県。世界遺産にも指定されている白川郷・五箇山の合掌造り集落では、日本の原風景とも言える美しい景観が広がっている。そんな岐阜県をモチーフにしたゲームアプリが今、話題を集めている。その名も『岐阜クエスト』。
今年2月から配信が始まった『岐阜クエスト』は、岐阜県内の全42市町村を冒険しながらそれぞれの町のストーリーをクリアし、岐阜を救っていくロール・プレイング・ゲーム。ネットでは「昨日から延々と岐阜を救い続けてるんだが……」「地味にやめられないとまらない岐阜クエスト」「その地域の勉強にもなる」「47都道府県まで広げて欲しいな」といった声が相次いでいる。
プレイしているうちに岐阜県に詳しくなっていくという『岐阜クエスト』。一体どのようなゲームなのか。ニュース番組「ABEMAヒルズ」では、“野球ゲームが大好き”な辻歩キャスターが挑戦。
「けっこうしっかりしてますね」とゲームのクオリティに驚く辻キャスター。オープニングで岐阜県が滅ぶと「大丈夫かな?」と不安の表情を浮かべる。
ゲームの舞台は「魔物によって滅ぼされた岐阜県」。プレイヤーはゲーム開始時に好きな町をホームタウンに設定できる。市町村ごとにあるストーリーを進めながら、町の住人と話したり、敵を倒したりすると、経験値である「ぎふりょく」が増え、レベルアップが可能になる。旅の途中では、岐阜にゆかりのあるキャラクターなどが仲間になることもある。
「福井県と滋賀県が隣に……めちゃくちゃ教えてくれますね。徳山ダムが有名なんですね」とすっかり『岐阜クエスト』に夢中になった辻キャスター。「桃鉄(※桃太郎電鉄シリーズ/プレーヤーが鉄道会社の社長になり、日本全国の物件を買い集められる)的な知識の入れられ方をするというか、土地に興味を持つきっかけにはなると思います!」と感想を語った。
楽しみながら岐阜県の魅力が分かる『岐阜クエスト』。番組では、作成したゲームクリエイター・みぃさんを取材した。
「私自身は岐阜県出身ではなく、隣の愛知県出身。ただ、家族が岐阜県に住んでいて、岐阜県のことを調べたらとても面白かった。もともと私はすごくゲームが好きだけれど、作るのは初めてだった。ゲームで岐阜が盛り上がるといいなと思って作った」
RPGゲームを作ってみたい。そんな願望も後押しし、2年前からゲームの作成に着手したみぃさん。市町村の情報は自ら図書館などに足を運び、研究した。そんなみぃさんが一番こだわった部分が、誰でも簡単に「ぎふりょく」を上げられるシステムだ。
「岐阜県内の42市町村全てが登場して、全ての町にご当地グルメがあったり、それぞれのストーリーがあったりする。主にひらがなやカタカナを使っていて、お子さんでも楽しんでいただけるようにした。最初は織田信長など、武将だけを仲間にする予定だったが、やっぱり“ゆるキャラ”も欲しいと思い、ご当地のマスコットキャラクターもたくさん追加しました」
努力が実を結び、アプリは現在までに8万ダウンロードを突破(※数字は5月27日時点のもの)。今後、みぃさんは「47都道府県全てを冒険できるようにしたい」と話す。
「岐阜クエストの次に三重クエストを作っている。三重クエストができた後も、全国の都道府県のゲームを作っていきたいなと思っている。ゲーム内でもらえる経験値『ぎふりょく』によって、リアル『ぎふりょく』もちょっと上がるといいなと思っています。ゲーム内で遊んで、岐阜県を知っていただいて、新型コロナが落ち着いたら、ぜひ岐阜に遊びに来ていただきたいです」
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
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