誰にでも苦手な食べ物の1つや2つあるのではないだろうか。あまつさえ「見たくない」という思いも…。
日本人の多くが食べている「納豆」を前に、「食べている人を見るのも無理」と拒否反応を示してしまうのは、テレビ朝日の林美桜アナウンサー。「ネバネバする食材全般が苦手」で、納豆はその最たるものだという。
そこで『ABEMA Morning』では、数多食通たちの舌を唸らせてきた現役のトップシェフとともに、苦手な食材を美味しくいただくための“アイデアレシピ”を提案する。
今回腕を振るうのは、東京・青山にある「The Burn」エグゼクティブシェフの米澤文雄さん。ニューヨークの三ツ星店「Jean-georges」で日本人初のスー・シェフを務めた。
納豆の栄養面について米澤さんは「“畑の肉”と言われ、高タンパク質でイソフラボンも豊富。発酵食品なので抗菌作用もあって、食べられるに越したことはない。ヘルシーフードの代表格で糖質も少ない」と説明。
納豆が食べられない人は「かわいそう」とも話す米澤さんが考えるアイデアレシピとはどのようなものなのか。用意した食材は、納豆に生卵、かつお節、パルメザンチーズ、オリーブオイル、万能ネギ、バター、塩・コショウ。これらを使って「納豆オムレツ」を作るという。
加熱したフライパンにオリーブオイルを入れたら、まず納豆を投入。しっかり焼くことでねばりを減らし、においを香ばしさに変えていく。そこにバターに加えたら、溶いた卵を入れ、よく混ぜてオムレツに。半熟に仕上げることで、ネバネバとトロトロを紛らわせるという。
オムレツができあがったら皿に移し、かつお節、パルメザンチーズ、万能ネギ、黒コショウをふりかけ、最後に納豆に付属しているタレ(しょうゆ)で仕上げて完成。
完成した納豆オムレツを前に「これを克服できたら本当にすごい。26年間格闘してきたので…」と躊躇する林アナ。意を決してオムレツを口に運ぶと、驚いた顔で目を開き、さらにもう一口食べてみると「シェフ~!」と驚く。「私が苦手とする納豆の粘り気、香りがなくなってる…!」。
今回のポイントとして、米澤さんは「納豆をしっかりソテーしたことで粘り気がなくなったのと卵のトロッと感。そこにチーズ、ネギ、しょうゆというみんなのチームワーク」と説明。林アナは「この出会い方は初めて。こんなに美味しく食べられる日がくるなんて」と終始感動した様子で、オムレツを完食していた。
■納豆オムレツ(調理時間:約5分)
【材料】(1人分)
<オムレツ>
・納豆…1パック
・バター…大さじ1
・生卵…3個
<あと乗せ>
・かつお節…大さじ0.5
・パルメザンチーズ…大さじ1
・万能ネギ…大さじ0.5
・オリーブオイル(エキストラヴァージン)…大さじ1
・黒コショウ…適量
・しょうゆ(付属のタレ)…1袋
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)