5月27日(木)19時50分より『KINGDOM : LEGENDARY WAR』♯9が、ABEMAにて独占配信された。3次バトルの第2ラウンドでは、各グループが自分たちの強みを武器にステージを構成、レベルの高いパフォーマンスが展開された。番組最後には専門家評価と出演者評価による合算の結果も発表され、予想外の順位に喜びと悲しみが入り混じった。
▶動画:いよいよファイナルステージへ!最下位だったSF9が1位に、iKONがまさかの5位に
『KINGDOM : LEGENDARY WAR』は、人気と実力を兼ね備えたボーイズグループ6組が、王座をかけて真剣勝負を繰り広げる番組。出演グループは、BTOB、iKON、SF9、Stray Kids、ATEEZに加え、昨年Mnetにて放送された前哨戦『Road to Kingdom』で勝ち上がったTHE BOYZ。それぞれのグループが、与えられたテーマに沿って、ダンスやセットなどシーンすべてを自分たちで作り上げて対決する。なお、MCは東方神起のチャンミンが務めた。
3次バトル、第2ラウンドのテーマは「NO LIMIT」。何の限界もなく、今までやってみたかったことを作り上げる挑戦的なステージ、ジャンルの限界、コラボの限界を乗り越えるようにという意図だ。評価については、専門家の点数と出演者評価、グローバル評価の点数から成る。これまでは3組に投票だったが、今回は2組のみに投票が可能で、合計2万5000点がかかったバトルとなる。
BTOB『Blue Moon』がまるでミュージカル映画に!他チームも衝撃「『ラ・ラ・ランド』!?」
3番目のグループで登場したのは、BTOB。打ち合わせでは、4人がテーマの「NO LIMIT」に頭を悩ませる。「僕たちが何でも選べるから、逆に難しい」、「逆に何でも挑戦できるよね」と話し合った後、「MELODY(ファン)が聴きたい曲を歌うのもいいと思う!」という案に全員が賛同した。そして、ファンの間で聴きたい曲1位の『Blue Moon』をミンヒョクが提案し、決定という流れに。
「ジャズ風の歌なので、ジャズに詳しくない人も好きになってくれるかも」とミンヒョクは編曲を始める。「今回は、見る楽しさだけでなく、聴く楽しさを与えるためにいろいろなジャズを取り込みたいです」と作業に熱中した。出来上がった曲をメンバーに聴かせると、全員が目を閉じて聞き入り、「ジャズバーに来たみたい!」と狂喜。「ミュージカルらしい要素を入れたらいいかなと思った」という提案のまま構成は進み、直球勝負のジャズの要素を最大化したステージを組むことになった。
本番では、(G)I-DLEのミヨンをゲストに迎え、映画のセットに見立てたステージで歌を披露していく。これには「え、『ラ・ラ・ランド』!?」とジョン・ウヨンが目を輝かせた。そして、チャンソプがミヨンとふたりでセットにたたずみ歌った後は、ミンヒョク、ウングァン、プニエルと歌い継がれ、見せ場が続く。歌唱には、「本当に素晴らしい」「上手だね…」と見ていたほかのグループから賞賛があがった。そんな中でも、実はミヨンとミンヒョクが付き合っている風というストーリーに、全員が釘付けになった。やや色っぽい展開となり、ふたりがキスをしそうになると、楽屋からは「やめて~!」となぜか黄色い声も上がって異様な盛り上がりを見せる。
曲が終わった後にはビハインド・ストーリーも展開され、「本当に映画みたいに作ったんだね!」とほかのグループも楽しそうに見入る。終了後、メンバーは「なんか感動した」と感激の表情を見せ、「常にMELODY(ファン)のことしか考えていないことを、皆さんがわかってくれたと思います」と、ファンのために作り上げたステージに満足気な表情を浮かべていた。
ATEEZ『Answer』が壮大なスケールに生まれ変わる!「聖歌隊みたい!」と大絶賛
続いて、4番手に登場したのは最年少グループのATEEZ。披露する曲は『Answer』に満場一致で決まった。『Answer』はATEEZにとって特別な1曲だそうで、「ファンの皆さんの前で、最後に顔を合わせて歌った曲」と口々に言い合う。そして、「ファンの皆さんが『Answer』をやってほしいというコメントが、たくさんある」、「ファンが見たがっているステージをやるのがいいと思う」と、会えない時間が長く続く中、彼らなりの感謝の思いを込めたステージを作り上げる。
さらに、『Answer』は「NO LIMIT」のテーマにもぴったりだとし、「メロディもいいし、曲の中に出てくる勇壮な感じも魅力」と分析する。パフォーマンスについては、過去の映像を見ながら、「僕たちは、パワフルだったけど、まだダークなステージをやっていなかった」と言い、スケールを大きくして臨む方向で話し合う。白熱したリハーサルを終えた後は、「贈り物のようなステージを披露したいです」と意気込んだ。
いざATEEZのパフォーマンスが始まると、時間の限界を乗り越えてMVの中に存在していた自分をステージに登場させるコンセプトと、初回から引き継ぐ砂時計の演出に「ストーリーがつながるね!」と、ほかのグループも感心した顔に。『Answer』のイントロが流れると、「大好きな歌!」、「この曲大好き」と一部メンバーも盛り上がる。白い仮面をつけたダンサーとともにアクロバティックなダンスを踊ってみせると、「パワーがすごい!」と見ていた楽屋の面々も釘付けに。
終盤、セットの階段にのぼっていく場面にて、歌のオーディション番組『Phantom Singer』に出ていたLA POEMが登場し、ATEEZと歌声を合わせた。予想外のフューチャリングと、アレンジの利いた壮大な歌の勢いに、「聖歌隊みたい…すごく上手だね」、「本当に格好いい」、「上手すぎない?」と、ほかのグループも大絶賛。終了後、メンバーたちはLA POEMと触れ合い、「マイクで聴いていると、本当にひしひしと伝わってこみあげてくるものがありました」と感謝を伝えると、LA POEMも「皆さん、本当にかっこよくて。見ながら僕たちもグッときました」とコラボレーションの成功をたたえ合っていた。
雨に濡れるSF9、官能的な『MOVE』に「セクシーすぎる!」の声殺到
5番目のグループはSF9で、打ち合わせ風景が映し出される。これまでの熱戦を振り返り、「ほかのグループはダンスとかを見せていたけど、僕たちは演技的な部分を表現しようとしていたのが多かった。2次バトルを見たとき、男性的でセクシーさを強調したから、今回はもう少しもっとセクシーなのに」と自分たちの強みであるセクシーを全面に打ち出そうとする。特にテヤンは前のめりになり、「29歳以下はダメとか(笑)、39歳以下は見られないもの!」とノリノリになると、メンバーは「どうやればいいの…?」と戸惑いながらも、アイデア出しは盛り上がった。
そして、楽曲については2017年の大ヒット曲『MOVE』に決定した。「皆さんを驚かせる、感覚的なセクシーさを表現しよう」、「皆さんの息を止めさせるステージに」と気合いを入れるメンバーたち。イントロを担当することになったチャニは、「僕はセクシーさと程遠いので…」とつぶやきながらも、必死に自主練習を重ねる。「僕が頑張れば素敵な絵が描けると思います。今までとは違うイメージを見せたいです」と心を決めステージに臨んだ。
練習の甲斐あり、オープニングをしっかりと飾れたチャニ。いいムードを引き継ぎ、ほかのメンバーも次々に登場しては、滑らかな動きや、腰を突き出すようなセクシーな素振りで曲を表現。見ていたほかのグループは、「手と足がみんな長い!」、「すごく官能的」、「本当に型破りのセクシーさだ…」とSF9が主軸にしたセクシーさをしっかりと受け取る。ランウェイのようなモードなステージで華やかにパフォーマンスした後は、カラフルな世界観も見せ、最後は雨降らしの演出の中、全員が横一列にたたずんだ。
作りこまれた世界観に、ほかのグループも「コンセプトがすごくいいじゃん」、「すごく芸術的」、「本当に想像の枠を飛び越えてるよね」と、驚きを隠せない。さらには「フィヨン、本当に格好いいよ…」、「ハンサムガイ」、「SF9のカラーが出てたよね」と『MOVE』を自分たちの曲として作り替えたことにも賞賛が集まった。
サンヨンが感極まり涙…THE BOYZ、EXOの『Monster』で限界突破!金色の巨大蛇も登場
最後のグループとなったのは、THE BOYZ。ほかのグループとは異なり、全員で外でごはんを食べながらワイワイ打ち合わせが行われた。前回、6位という悔しい順位につけていたTHE BOYZだったが、「専門家評価は2位だったよね」と、自分たちのよい点に目を向けた。改めて、パワフルなパフォーマンスが強みだと気づいた彼らは、「2次バトルまではパワフルよりは美しいものを表現してきました。3次では、もっとパワフルなパフォーマンスを見せたいね」と話し合い、EXOの『Monster』がコンセプトに合うのではと決める。
リハーサル室では「サビから始めよう」、「300回やってみよう」と、ストイックに踊りを追求。「『Road To Kingdom』のとき、ステージが終わったらみんなで歓声を上げたよね。またそういうステージを生放送の前にやってみたい」とメンバーが言うと、ほかのメンバーも「すべてのエネルギーを出し尽くしたい」、「パワフルで、強烈で、限界のないものを作りたい」と思いをひとつにする。
本番では、ヨンフンが楽屋で待機する中、ほかのメンバーは一気にステージに登場し、群舞で見せた。オープニングからパワフルなダンスに、見ていたグループのメンバーは「編曲がかっこいいじゃん」、「本当にキレキレのダンスだ…」、「上手だなぁ」と言葉を失う。ダークファンタジーの世界観で次々とパフォーマンスを見せていき、中盤では、金色の蛇がステージの後方を突き破り登場。さらに、その口からソヌが出てくる展開で、一同をのけぞらせた。
終了後、サンヨンは感極まって涙を流した。メンバーに「何でだよ~」と泣いていることを突っ込まれると「あまりにもうまくいったから…」と伝えた。インタビューにて、サンヨンは「わからないうちにこみあげてきて、ステージが終わると鳥肌が立ったんです。メンバーみんな、本当によく頑張って、上手で、切実に完璧にやれた。とても満足しました」と胸の内を明かした。
1位はSF9!iKONがまさかの5位に…いよいよファイナルステージへ!
6組のステージが終わると投票が行われ、チャンミンの口から結果が発表される。専門家評価では、5位がタイでiKON、ATEEZ、4位がBTOB、3位がTHE BOYZ、2位がSF9、1位がStray Kidsという結果に。1位の評価を受けたStray Kidsは「前のバトルで専門家評価が6位だったので、予想もできませんでした!」とうれしいサプライズに喜んだ。
その後、専門家評価と出演者評価が合算された結果が6位から発表される。6位は462.963点でATEEZ。メンバーは「とても残念な点数ですが、ATEEZが見せたかったステージを3次バトルでできて、後悔はないです」ときっぱり。5位は1504.630点のiKON。「1歩、1歩上がっていたので、今日も1歩上がれるかなと期待したんですが…。でもメンバーが満足できるステージだったので気分はいいです」と評価についてコメントした。4位の1851.852点のTHE BOYZは「目標は1位でしたけど、ファンの皆さんが喜んでくれるステージを作れたので素敵だったと思う」と気丈にふるまった。
そして、3位となったのは2141.204点のBTOB。ミンヒョクは「とても幸せです。MELODYの皆さんにプレゼントのようなステージを作り上げることができたので、とても満足です」と、ここでもファン思いのメッセージを残した。2位は3125.000点のStray Kids。「『KINGDOM : LEGENDARY WAR』に参加する前は、必ず1位にならなければという強迫観念にかられていた。でも本当に素晴らしい方々と対決して、恥ずかしいものでなく価値のある順位だと思いました」と、ほかのグループにも敬意を払う。1位になったのは3414.352点のSF9。スタートでは6位だった彼らが1位となったことについて、「何といったらいいか、わかりません。素晴らしい評価をくださってありがとうございます!」と歓喜するも、「簡単に1位になることはできないので、成し遂げたのが不思議です。自信はつきました」と締めていた。
次回は、いよいよファイナルバトル。最高の王座に向けた長い道のりの終わりとなる生放送のファイナルバトルは「WHO IS THE KING」がテーマとなる。新しいキングが誕生する最終回の『KINGDOM : LEGENDARY WAR』は、6月3日(木)19時50分よりスタート。