「いつもの光景が漫画の世界になったら……」そんな想像が現実のものになるかもしれない。Twitterでは、漫画の世界を体験できる近未来的な“AR作品”が話題を集めている。
【映像】歩いていると…目の前に漫画のコマが次々と出現(23秒ごろ~)
投稿主は、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の学生のい まさん(@IMA8MAI)。い まさんは「建物丸ごと使って空間に合わせて話が進んでいく漫画が作りたいという試み.test」とコメントを添え、大学院の構内を歩く動画をTwitterに投稿。この動画は、歩いていると目の前に漫画のコマが出現し、女性のキャラクターがフロアを案内してくれるという内容だ。
このツイートを見た人からは「なんだこれ! 新しいぞ!」「いろんな可能性を感じる」「とても日本らしくていいARや!」「この仕組みでホラー作品とか体験したいです!」「アニメや漫画の聖地をそのキャラが案内できる!?」など、コメントが相次いで寄せられ、動画の再生回数は24万超えを記録。約9000件もの“いいね”を集めている(※数字は6月4日14時のデータ)。
ニュース番組『ABEMAヒルズ』の取材に対して、い まさんは「(今回投稿した動画は)AR作品で、漫画は全て自分でiPadを使って描いています」とコメント。作品のこだわりは、あくまでも手描きの漫画しか使用していないことだという。また、手描きにこだわる理由については「漫画が好きで線のかすれや集中線、トーンなど、漫画独自の表現はARでも失わせたくなかった」と述べた。
「この作品の構想自体はだいぶ前からあったのですが、大学院入学までARやVRはおろかプログラミングにすら触れたことがなく、中々手が出ませんでした」と、元々はプログラミングも未経験だったい まさん。「今回は大学院の建物内で作ってみましたが、廃屋やショッピングモールなどを広く使って建物内を一周したらストーリーが完結するような漫画が作れたら、リアル体験と漫画が連動できて楽しいかなと考えています」と今後の展望を明かした。
動画の反響については「今まで自分が作った何かがこんなに注目されたことがなかったので驚いていますが、 好意的な意見も多くて嬉しいです!」と喜びを語っている。
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)




