航空自衛隊が“宇宙作戦隊”の職務内容を表す“き章”を公表した。
去年5月18日、航空自衛隊で初となる“宇宙専用部隊”が立ち上がった。本拠地は、東京・府中基地。JAXA(宇宙航空研究開発機構)やアメリカ宇宙軍と協力し、スペースデブリと呼ばれる宇宙ゴミや不審な人工衛星を監視する任務にあたっている。
航空自衛隊・宇宙作戦隊の阿式俊英2佐は「我が国の宇宙空間の安定的利用の確保のため、非常に重要な任務を担いますので国民の負託に応えられる精強な部隊を作り上げていきたい」と意欲を見せる。
現在、山口県山陽小野田市で宇宙監視レーダー施設の建設工事も進んでいて、2023年度の運用開始を目指している。完成すれば、北朝鮮のミサイルが発射された際、軌道などを監視できる可能性があるという。
そして今月10日、隊員たちが左胸につける“き章”が発表された。地球と星の周りに宇宙を監視する衛星の軌道がイメージされたバッジは、衛星軌道監視などの技能習得が認められた隊員だけが身に着けられる。
また、この“き章”は職務に従事する隊員が考案したデザインで、今年度末にも宇宙作戦隊が宇宙作戦群に移行するタイミングで実用化される予定だ。
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