プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」の予選Dリーグ・第1試合、チーム天彦とチーム広瀬の対戦が6月12日に放送される。名人3期の実績を誇る佐藤天彦九段(33)と、竜王経験もある広瀬章人八段(34)というトップ棋士2人が作ったのは、どちらも個性的なチーム。予選突破に向けて幸先のいいスタートを切るのはどちらか。
【動画】第4回ABEMAトーナメント 予選Dリーグ 第一試合<チーム天彦VSチーム広瀬>
チーム天彦は、佐藤九段が鈴木大介九段(46)、古賀悠聖四段(20)をドラフトで指名。佐藤九段の師匠は中田功八段(53)門下で、古賀四段は弟弟子。一門との親交が深い鈴木九段を招聘するという、中田一門色の強いチームになっている。
チーム広瀬は、リーダー広瀬八段、丸山忠久九段(50)、北浜健介八段(45)と全員早稲田大学出身者で構成。チーム名もダイレクトに「早稲田」としており、母校の名を将棋界で知らしめることはあっても、泥を塗るわけにはいかない。
居飛車党、振り飛車党、早指し、ベテラン、若手など、バラエティに富んだ6人が参加するが、ファンによる勝敗予想は約1600票が集まり、チーム広瀬が59.4%でリードした。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)